紋継・失われし日後・アニス編とは、失われし日より後~アリアハン襲撃までの約5年間の時期です。
失われし日のラダトーム城異変で7代目ロトであるアニスは卵の中の世界に閉じ込められてしまいます。ラダトーム城の人々がアニスを忘れ去っている中、幼いラーミアだけがアニスの支えとなります。
アニスとラーミアがクインゾルマに騙されながら卵の中の世界で約5年間をどのように過ごしていたかについて考察していきます。
断片的に語られる出来事の時系列を考察していきます。
*この記事には2022/12/2発売のヤングガンガン2022 NO.24に掲載された短編の影響はありません。
0.前提
内容 | 出典話数 |
ラダトーム城で吸い込まれた人々と
*この時点ではラダトーム城の空間と オーブの泉の空間に分かれている |
紋継86話 紋継90話 紋継92話 紋継213話 紋継225話 |
鏡の世界へはどのような空間も容易に取り込める それらの異なった空間を捻じ曲げて繋ぐことができる |
紋継171話 |
ラーミアの結界により城の人々は ラダトーム城の一部にしか 足を踏み入れる事ができない |
紋継146話 |
物や建物は写実だけを取り込むので実体は元のまま 人間の場合は取り込んだ実体は写像と入れ替わってしまうので その場から見えなくなる 城の人々は知覚できないだけで城内に存在している |
紋継214話 |
城の人々は鏡に映る影であり 影のまま外の世界に出れば光に蝕まれて死ぬ
*鏡に映った存在なので左右反転して描写されている 本などは鏡文字に、アニスは左利きに |
紋継146話 |
取り込まれた人間が外に出れば虚実が反転して消滅する |
紋継216話 |
ラダトーム城で吸い込まれた人々は クインゾルマに記憶を改竄されアニスの記憶がない |
紋継225話 |
記憶の改竄はクインゾルマが施したものなので ラーミアにはどうすることもできない |
紋継213話 |
ラダトーム城の人々からアニスの記憶を取り去った目的は オーブを集めればラダトーム城の人々が戻ると アニスに信じ込ませる為 |
紋継214話 |
オーブは人の手を介してのみ運ばれる アニスを使う必要がある |
紋継227話 |
ラダトーム城で吸い込まれた人々は 帯剣の儀の日の出来事をループし続ける
*かくれんぼと宴の時間帯を中心に固定しループしている *訓練所も含まれる *紋継132話で衛兵の口からアロスの名前が出た事を ラーミアがおかしいとしていた *紋継225話ではアロスの名前が出ている |
紋継61話 |
卵の中の世界の状況
卵の中の世界にはラダトーム城が取り込まれています。魔界からオーブの泉も取り込まれています。2つの空間はそれぞれ異なった空間となっており捻じ曲げて繋がれています。
卵の中の世界にラダトーム城が封印されている様子が描かれている
異なる空間同士が繋がれている様子
固定された時間帯
アニスは鏡面からラーミアに誘われており時間は固定されていません。
城の人々は鏡面に強制的に封印され時間が固定されており、短い時間帯の出来事を繰り返しています。話しかけると反応が返ってくるのでループ毎に完全に同じ行動を取っているわけではありません。
ループ中としてよく描写されているのはかくれんぼと宴の場面です。少しですが訓練所の場面も含まれます。紋継13巻132話のラーミアは衛兵の口からアロスの名前が出た事をおかしいとしています。
作中では卵の中の世界の時間が進んでいく様子が描かれている
時間が進み驚くラーミアを描いたこの場面からアロスの名前が出ない時間帯を固定していたと思われる
1.出会いとループ
アニスが鏡からラーミアに誘われ、ループを体験し、再び玉座の前でラーミアと出会います。この場面ではいくつか注意する部分があります。
クインゾルマの記憶の操作方法
クインゾルマが城の人々全員の記憶の操作を遠隔で行ったか泉の水で行ったか?
そもそも城の人々は封印や結界によって固定されているので泉にやってくる事はできません。そういった固定を限定的に解き泉まで誘導する必要があります。
城の人々全員にオーブの泉の水を飲ませ記憶の操作を行うのであれば、アニスの髪型が変わらない内であれば日数がかかっても問題ありません。しかし聖戦士の中でもアランは特に警戒心が強いと思われるので泉の水を飲ます事はできないと思われます。卵の中の世界に封じた際に遠隔で全員の記憶を操作行ったとするほうが現実的でしょう。
強制的に封印されていないアニスだけは記憶が残っており、遠隔ではなく泉の水を用いて記憶の操作を行っています。
卵の中の世界に入ってからのオーブの泉での場面 1回目のクインゾルマとの出会い
アニスとクインゾルマが初めて出会ったようなやり取りをしている
宴の後はパレードの予定だがこれから帯剣の儀が始まる予定だと話している
帯剣の儀の扱いは作中の進行によって変化していく
紋継23巻225話では帯剣の儀は行われていないとされているようだ
この後アニスは泉の水を飲みアロスやオーブの泉での出来事などの記憶を失う
玉座前のイベント
玉座前の場面は紋継9巻86話と紋継9巻90話の2つのパターンが描かれています。これをそれぞれ別のタイミングとするか、同じタイミングでまとめてしまうか?
玉座前イベントはアニスの記憶の有り無しに影響されずに進めることは可能なように見えます。紋継9巻86話と紋継9巻90話ではラーミアの呼びかけが異なるので2場面を同じタイミングとしてまとめるのには違和感があります。作中での描写はありませんがアロスの記憶を持ったままのループが2回、記憶無しのループが2回起こり、玉座の前のイベントを2回こなすほうが自然なように思えます。
状況に混乱し泣き叫び悲嘆するアニスの背後にラーミアが登場する
友達になろうと話しかけ握手をする
ラーミアにとって印象深い場面なのでこちらを思い出していたと受け取れる
玉座の前のイベントその2 紋継9巻86話のアニスの記憶
状況に困惑し涙を浮かべるアニスの背後にラーミアが登場する
ラーミアが元気よく『おかあさまが待ってるよ!!』と話しかける
オーブの泉により紋継90話の玉座の前のイベントの記憶を失っていれば
アニスにとって玉座の前のイベントは紋継86話しか記憶していない事になる
ラーミアにとっては単にアニスを呼びにきただけなので特に印象はないと受け取れる
『おねえちゃん』は気分で呼んでみたかっただけとも考えられる
アニスの行動
上記の条件でこの場面を組み立てていくと以下のようになります。
クインゾルマが城の人々を遠隔で記憶操作 アニスは2回アロスの記憶を持ったままループする(1回目は描写無し) ↓ 1回目の玉座前のイベント(アロスの記憶あり) (紋継90話、友達になって) ↓ オーブの泉のイベント オーブの泉の水でアニスの記憶操作 ↓ 記憶を無くしてさらに2回ループ(計4回ループ)(アロスの記憶なし) ↓ 2回目の玉座前のイベント(アロスの記憶なし) (紋継86話、おかあさまが待ってる)
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場所 | 内容 | 出典話数 |
卵の中の世界 ・ |
アニスが鏡の前で意識を取り戻す、1回目 アニスは鏡からラーミアに誘われた事を覚えていない
*アニスのループ1回目開始 *アニスはアロスの記憶を持っているとする |
紋継90話 |
かくれんぼ1回目 子供達はアニスの記憶がない
*アニスはアロスの記憶を持っているとする |
無 |
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アニス、アラン、アステアとの会話1回目
*アニスはアロスの記憶を持っているとする |
紋継90話 紋継225話 |
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アランとアステアからアニスの記憶が消えている
*アニスはアロスの記憶を持っているとする |
紋継90話
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事態を呑み込めないアニスが一晩寝る、1回目
*アニスはアロスの記憶を持っているとする *アニスの寝室で寝ているはず *一晩・昨日はアニスの時間間隔 城の人々は一晩分の時間の中で何度もループしている |
無
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アニスのループ2回目開始 2回目のかくれんぼ 城の人々の反応は昨日と変わらない
*アニスはアロスの記憶を持っているとする |
紋継90話
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アニス、アラン、アステアとの会話2回目 |
紋継90話 紋継225話 |
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アラン、アステアは昨日と変わらない ラーミアがアニスの名を呼びながら現れる
アニスはラーミアに覚えがない ラーミアがアニスに友達になろうと手を差し出す
*アニスはアロスの記憶を持っているとする *ラーミアがすぐに現れなかった理由は? 別の事をしていた? |
紋継90話
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卵の中の世界 ・ オーブの泉 |
クインゾルマが悪い人に魔法をかけられた オーブがあれば自由になると嘘を付く
アニスはもうすぐ帯剣の儀が始まるので戻ろうとする 帯剣の儀が終わったら弟と共にまたやってくると話す
*本来は帯剣の儀は終了しており 次の行事はパレードの予定 *紋継225話では帯剣の儀は終了していない設定 *アニスの記憶はしっかりと残っている
クインゾルマにオーブの泉の水を飲むよう勧められ アニスはアロスの記憶を失う
*アニス2回目の記憶喪失 *泉の水を飲む前はアロスが弟である事を覚えている *卵の中の世界に入ってからの記憶も失う |
紋継225話 |
卵の中の世界 ・ |
アニスが鏡の前で意識を取り戻す、2回目
*アニスのループ3回目開始 *アニスからアロスの記憶が消えている *アニスは今までの出来事を覚えていない |
紋継90話 |
かくれんぼ3回目 子供達からアニスの記憶が消えている アニスがアロスの事を思い出せない |
紋継90話 |
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アニス、アラン、アステアとの会話3回目 |
紋継90話 紋継225話 |
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アランとアステアからアニスの記憶が消えている 事態を呑み込めないアニスが一晩寝る、2回目
*アロスの寝室で寝ている *一晩・昨日はアニスの時間間隔 城の人々は一晩分の時間の中で何度もループしている
アニスのループ4回目開始 4回目のかくれんぼ 城の人々の反応は変わらない |
紋継90話 |
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アニス、アラン、アステアとの会話4回目 |
紋継86話 紋継225話 |
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アニスがアランとアステアの前で困惑していると ラーミアがおねえちゃんと呼びながら現れる クインゾルマの元へと連れて行く
*記憶を失ったアニスが唯一覚えている 玉座の前のイベント *ラーミアにとって印象深くはない 玉座の前のイベント |
紋継86話 |
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卵の中の世界 ・ オーブの泉 |
クインゾルマが本当の母と思ってくれていい 力になると話す
*紋継56話でクインゾルマが 『はじめまして』と挨拶する 再び記憶改竄を行っている? |
紋継225話 |
アロスの寝室
卵の中の世界ではアニスはアロスの寝室で休息を取っているようです。理由は明確にされていませんが、以下のような条件が組み合わさった事によりアロスの寝室を使用しているように思えます。
- 卵の中の世界ではアニスは存在しないとされている
- 国王夫婦の子供はアロスだけであるとされている
→ 国王夫婦の子供の部屋はアロスの部屋1つだけしかないとされる
- アニスは自分だけが国王夫婦の子供だと思っている
→ 1つしかない子供部屋を国王夫婦の子供であるアニスが使う
アニスが自身の寝室を使用するパターンも考えましたが、その場合アニスの記憶が無くなっているアラン達にとってアニスの寝室は何でもない部屋であるはずです。自らアロスを探しにやってくる事はないかと思われます。この点からもアニスはアロスの寝室を使用しているように思えます。
卵の中の世界の時間が進みアロスの事を思い出した国王夫婦が寝室を訪れる
アロスに関する記憶を改竄した様子はないので部屋を間違える事はないと思われる
アロスの寝室のベッドはヘッドボードの色が濃い目で飾り模様が彫られている
失われし日より4年前のものだが
アニスのベッドのヘッドボードは色が薄めで模様が入っていない
天蓋の内側にはリメイク版ラーミアらしきものが描かれている
アニスは図書室でラーミアに関する本を読んでいる
アニスに天蓋のラーミアの絵が見られると都合が悪いという事はないと思われる
クインゾルマとの複数回の出会い
紋継23巻225話から、玉座前のやり取りが終わった後にアニスは再びクインゾルマと出会っているようです。それを示すコマは1つだけなので詳細なやり取りは不明です。
ただ、このやり取りは後にアニスの記憶から消されてしまっています。消された理由は不明ですが、クインゾルマとしては『初めての出会い』というカードを別の交渉の場で使いたいと考えたのかもしれませんね。
失われし日より5年間の内にアニスとラーミアがどう過ごしていたかはよく描かれていますが、アニスとクインゾルマのやり取りは描かれていません。クインゾルマが精神体で現れていたのは失われし日の頃のみで、以降は紋継本編初期の頃のようにラーミアと思念でやり取りする事しかできないようになっていたように思われます。とすれば、比較的早い段階でアニスの記憶から消されていたのかもしれません。
アニスが記憶を取り戻し卵の中の世界での出来事を思い返す場面
1コマ目は卵の中の世界が進み城の人々がアロスを認知している場面
2コマ目は失われし日の頃、玉座前のやり取りが終わった後のラーミアだろうか?
ラーミアなら別のタイミングでも同じ事を言いそうではある
3コマ目のクインゾルマは右上に精神体で現れた時の背景の一部が描かれている
2回目のクインゾルマとの出会いとなる
タイミング的に失われし日の頃、2回目の玉座前のやり取りが終わった後頃しかないように思われる
卵の中の世界に入ってからクインゾルマとは2回出会っているはずだが
約5年後の紋継6巻56話で3回目の出会いを行っている
2.その後のアニスとラーミア
場所 | 内容 | 出典話数 |
卵の中の世界 ・ |
アニスとラーミアが図書室にいる アニスの髪型に変化はない
アニスがラーミアと神鳥の名前が同じだと話す ロトの勇者とラーミアはずっと昔から友達だった アニスとラーミアが友達になるのは 運命だったのかもしれないと話す
*鏡の世界なので文字は鏡文字 |
紋継213話 |
卵の中の世界 ・ |
アニスとラーミアが図書室にいる アニスの髪の毛が少し伸びている
アニスがラダトーム城の人々を救おうと 書物を読み続ける いつも読んでいる本は『EMBLEM OF ROTO』
*鏡の世界なので文字は鏡文字 *内容は改竄されていて『ダルい竜王がいて困る』 などといい加減な事が書かれている 正しい知識が得られないよう細工が施されている
アニスがロトの血脈なのに 何もできない自分を嘆いている ラーミアが自分も方法を探すとアニスを元気付ける |
紋継92話 |
卵の中の世界 ・ オーブの泉 |
クインゾルマがオーブで力を取り戻せば 世界が救えると嘘を付く
*世界=卵の中の世界・ラダトーム城
この時点でオーブを探せるのはラーミアのみ グリーンオーブが アリアハン城・宝物庫にある事がわかる
*ラーミアは外の世界に出ることができないので 取りに行けない *クインゾルマが人間である アニスにしか取れないと話す |
紋継92話 |
卵の中の世界 ・ |
アニスの髪の毛がさらに伸びている
ラーミアがアニスにオーブの事を伝える オーブは外の世界にありアニスしか取りに行けない 外の世界は危険が多く ラーミアはアニスを送り出したくない
アニスがロトの勇者として皆を助けるために 危険に立ち向かう覚悟を決める |
紋継92話 |
以降キラに稽古をつけてもらう アニスの剣技は剣王仕込み |
紋継211話 紋継223話 紋継225話 |
|
剣から衝撃波が出せる |
紋継31話 |
アニスとラーミアの模索する日々が続きます。
場面によってアニスの髪型が変わっていくのでそこから時間経過を窺えるようになっています。
ラーミアの本
ラーミアに関する本を読んでいる場面ではまだアニスの髪型は変わっていません。卵の中の世界に入ってからまだそんなに日数が経っていない頃だと思われます。
卵の中の世界は鏡の世界なので文字は鏡文字で描写されています。ラーミアに関する本は基本的にルーン文字で書かれています。クインゾルマとしてはアニスとラーミアを仲良くさせておきたい所なので、ラーミアについての部分を完全に封じる事はしていないようです。
一部『昔々』と読める所がありますが基本的にはルーン文字での解読ができるような文章にはなっていないようです。ラーミアとオーブの正しい関係を知られるのは都合が悪いのでその辺りは改竄を行っている可能性があります。
FC版DQ3のラーミア(白い鳥)、DQ8のレティス、モンスターズの不死鳥ラーミアなど、気になる絵が描かれています。
DQ8時代からDQ3・ロト紋までのラーミアの関係図 (ルーン文字は鏡文字、ほぼ解読不能)
右上の7つのオーブの図は6つのオーブを光の玉が束ねている状態を示す
時代が下ると中央の図のように6つのオーブはラーミアの祭壇・聖なる双生児が束ねるようになる
右上はDQ8主人公・エイトとレティス、中央下のドラゴンは耳ヒレ?があるのでDQ8の竜神王の竜形態
ラーミアの祭壇設置時にオーブを管理していたのはDQ8竜神王という事か?
右下はリメイク版のラーミア、左はDQ3勇者・アレルとFC版ラーミア
ロト紋シリーズは基本的にFC版DQ3をベースにしているのでFC版ラーミアが登場している
幼いラーミアもまた自身があの『ラーミア』だと理解していない?
1コマ目で開いているページには刀や丸い鏡、ドラゴンのようなものが描かれている
ロトの紋章の本
アニスの髪の毛が伸びています。姫カットの部分は変わりませんがサイドや後ろ側が少しボサボサしています。数か月後くらいでしょうか?
ロトの紋章の本もラーミアの本と同様、文字は鏡文字で描写され基本的にルーン文字で書かれています。
『EMBLEM OF ROTO』は私も読んでいます!と言いたい所ですが、アニスが読んでいる本の情報はかなり改竄されています。部分的にルーン文字の解読ができる文章が挿入されていますが事実とは異なる内容だったり、全然関係ない話だったり…
クインゾルマはアニスに正しい情報を与えず都合よく操りたかったのでしょう。誤った情報を一生懸命覚えてしまったアニスは卵の中の世界を出た後にみんなと話を合わせる事ができたのかどうか…かなり心配になってきます。
アニスの読んでいる本はまんま『EMBLEM OF ROTO』
邪神の首飾りやラーの鏡みたくどこかにエニックスやスクエニの文字が入っていそう…
本の表紙が大きく描かれる事により鏡文字である事に気付きやすくなっている
ロトの紋章本ルーン文字解読
紋継9巻92話のロトの紋章の本の一部はルーン文字での解読ができるようになっています。
※解読画像はクリック等で画像を大きく表示してご覧下さい。
ラダトーム城の人々を救うため勇者の本を一生懸命読むアニス
さらっと漫画を読んでいる限り役に立ちそうな情報に見えるが…
9巻92話P133 1コマ目
鏡の中の世界なので本の文字は鏡文字で描かれているはずがまさかのそのまま。という事はアニスには鏡文字に見えるという事に…そしてドラクエⅡ。未来の話ですね…謎の多いページです。アニスを初めロト紋シリーズの登場人物達にとって『ドラゴンクエスト』は謎の単語になると思います。得られる物は多分何もないはず...緑の部分は特に何でもない部分でしょうか。
※ルーン文字以外は赤字
9巻92話P133 2コマ目
光の玉と竜王、これも未来の話・DQ1ですね。昔話風に竜王がダルいと説明されています。約5.5年後にアニスは竜王と出会いますがその時の心中やいかに…紫の部分と灰色の部分もアルファベットにしてみましたが文章にはなっていないようです。右側のᛁやᛚが多用された部分は文章にはなっていないようです。
※画像左右反転
※文字違い・補足部分茶色
※アルファベット変換不能部分●表示
9巻92話P133 3コマ目
過去の話・DQ3です。緑の部分と紫の部分はDQ3に関連しています。アレル達とゾーマの最終決戦の様子が描かれていますがフルカスの兄貴がいません。一体どこに…青の部分は皿屋敷のような事が記されていて関係のない内容となっています。灰色の部分もアルファベットにしてみましたが文章にはなっていないようです。
※画像左右反転
※文字違い・補足部分茶色
※ルーン文字以外は赤字
9巻92話P133 4コマ目
過去の話・ロト紋時代です。紫の部分と紺色の分と灰色の部分がロト紋時代に関連しています。ロマリア近海でのアルス達と異魔神の戦いが描かれています。オメガルーラ失敗とありますが一応この時は完全なオメガルーラが発動されています。異魔神の精神は取り逃がしてしまったけれど…失敗、失敗なんでしょうか?
青の部分はいろは歌が記されていて関係ない内容となっています。緑の部分は…この改竄を行っている本人・クインゾルマの感想という事でしょうね…こちらも関係のない内容となっています。
※画像左右反転
※文字違い・補足部分茶色
9巻92話P134
ロトの文字はあるものの、ᛁやᛚが多用されており文章にはなっていないようです。図が描かれていますが何を示しているものなのかは不明です。大賢者に関するページのようなので、第三の目やマダンテの魔方陣なのかもしれません。
※画像左右反転
9巻92話P134
ロトの文字はあるものの、ᛁやᛚが多用されており文章にはなっていないようです。蜃気楼の塔が描かれています。
※画像左右反転
オーブの発見と修行
アニスの髪がかなり伸びています。さらに数か月後くらいでしょうか。
やっとクインゾルマがアニスに働きかけます。ここでの『世界』は『ラダトーム城』です。アニスを嘘で釣りオーブを集めさせようとしています。直接アニスと話しているわけではないので、この頃には紋継初期の頃のようにラーミアとしか意志の疎通ができない状態になっていると思われます。
グリーンオーブの在り処はこの頃に判明しています。この段階ではオーブの探索はラーミアにしかできません。クインゾルマがラーミアに促して探索させています。
グリーンオーブの状況については以下の記事を参照下さい。
【紋継・魔克爆弾実験編】
一番最初にアニスと出会った時はクインゾルマが自由になるためオーブが必要と話していた
最初の嘘を膨らませてアニスとラーミアを操ろうとしている
何色のオーブかは明言していないが紋継2巻17話で言う『ひとつめのオーブ』だと思われる
ひとつめのオーブはアリアハンにあるグリーンオーブを指す
4歳の頃は小狡い面もあったアニスだが
失われし日の8歳時は勇者の血脈である事を強く意識している
アニスはキラに師事を受ける事になります。アニスの髪の伸びから察するに失われし日より半年後程から訓練を開始しているように見えます。失われし日より5年後・13歳時に外の世界へと赴くまで腕を磨き続けます。
この頃の卵の中の世界は宴の時間を中心に固定されています。キラと城内の訓練場で修行していますが、ループする人間の行動は大きく変えられないと思われるので、宴の少し前にキラが訓練場に立ち寄っていたと捉えていいのでしょうか。アランとアステアに挨拶する為すぐに立ち去ってしまいそうですが短い時間をループし続けているので、アニスが修行する合間にちょいちょいキラがやってくる状況だったように思えます。
幼い頃のアニスの修行の様子は描かれていない
失われし日から約5.5年後の修行の様子は描かれている
アニスの言葉から当時の様子を窺い知る事ができる
卵の中の世界は鏡の世界なのでキラもアニスも左利きとして描写されている
失われし日後編へと続きます。
初出 2021/8/16
改訂 2022/8/16
部分修正
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( 一部電子書籍含む)
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