『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』シリーズは『ドラゴンクエストⅢ』と『ドラゴンクエストⅠ』の中間に位置する物語です。
ロト紋シリーズはロト編以外のゲーム版ナンバリングタイトルとも関連があるとされています。
ロト紋シリーズではナンバリングタイトル以外にも、天地創造の時代、人間だったゾーマが大魔王になった勇者アルトの時代、ムー帝国の時代、と言った別時代の出来事も多く描かれています。
この記事では箱舟編、天空編(DQ6・DQ4・DQ5)、DQ8、DQ11、ロト編(DQ3・DQ1・DQ2)、DQ7、DQ10との関係を考察していきます。同時にロト紋とナンバリングタイトルとのオマージュらしき点についても挙げていきます。
時期が明確になっていない部分に関しては、出来事的に問題なさそうな順番にしています。
あくまでロト紋においての私的な考察であり、他の考察の楽しみを否定するものではありません。またゲーム等の他作品とは設定が異なる部分がありますのでご注意下さい。
*この記事は2022/12/2発売のヤングガンガン2022 NO.24に掲載された短編に対応しています。
- 参考書籍・サイト・ゲーム
- ロトの紋章とナンバリングタイトルとの時系列
- 天地創造
- ゲーム・箱舟編・DQ9
- ゲーム・天空編・DQ6
- ゲーム・天空編・DQ4
- ゲーム・天空編・DQ5
- ゲーム・DQ8
- ゲーム・DQ11
- アルト編
- ムー編
- ロト編・DQ3
- ロト紋
- 紋継
- ゴドム編なしの15年間
- ゴドム編
- ロト編・DQ1
- ブルク編
- ロト編・DQ2
- ゲーム・エデン・DQ7
- ゲーム・DQ10
- ロトの紋章とゲームタイトルの発売年表
参考書籍・サイト・ゲーム
以下の記事を参照下さい。
【参考書籍・サイト・ゲーム】
ロトの紋章とナンバリングタイトルとの時系列
1つの惑星
近年ドラゴンクエストシリーズは全て繋がっていると考えられており、時系列について様々な考察がなされています。
ロト紋シリーズでも全てのDQシリーズは1本に繋がっていると記述されています(エデン11巻巻末) また同じ球面の中での話だと思われると記述されています(エデン8巻巻末)
球面=惑星の事だと思われますので『星のドラゴンクエスト』のように惑星が異なるという事はないようです。ロト紋シリーズにおいてナンバリングタイトルはどんなに大陸の形が異なっていても基本的には同じ惑星内でのお話という事になります。
この設定が発表されたのはDQ9が発売される前です。
DQ1~DQ8までとロト編に関連するDQ11については1つの惑星である事がよく描かれています(ただしDQ7については時系列が曖昧) DQ9とDQ10については設定発表からだいぶ後に発売されたタイトルなためすり合わせが難しかったように思われます(ロト紋とゲームタイトルの発表時期については、この記事の最後に簡易年表を掲載しているのでそちらをご覧下さい)
エデンの巻末には多くの設定が記されている
ここでは惑星と大賢者に関するコメントが記されている
エデン8巻の発売は2003年、DQ9の発売は2009年、発売時期にだいぶ開きがある
ロト紋は1991年から開始されているが後から次々とゲームが発売され続けており
時折ゲーム版の設定を追加している
紋継33巻308話でこの惑星は『地球』とされています。 エデン13巻巻末のQ&Aではロト紋の世界も地球と同じような球体をイメージしていると記されています。また紋継でのアリアハン戦以降の地上世界の地形が現実での地形と似通っています。
DQ1・DQ2の地下世界は地球の内側にもう一つの惑星がある状態で描かれている
地図にはルーン文字がいくつか書かれている
・ᚨᚱᛖᚠᛃᚨᛚᚹ → AREFGALD → アレフガルド
・ᛖᚨᚱᛏᚻ → EARTH → 地球
・yᛃᚹᚱᚨᛊᛁᛚ → yGDRASIL → ユグドラシル?(yはアルファベット)
紋継時代のアリアハン戦後の地上世界の地図
ロト紋ではルザミ、紋継ではアリアハン大陸とレイアムランド大陸が消失している
ランシール大陸が東に移動している
地上世界の地形が変わり現実の地球で見慣れた形へと変貌している
以上の点からロト紋シリーズの惑星は現実の地球とは異なるDQ的な歴史変化を続ける平行世界の地球、あるいは現実の地球と似通った別天体と捉える事ができます。ゲーム版DQ3とロト紋版DQ3では少し出来事が異なっていますが、こうした差異もまたロト紋的な歴史変化を続ける平行世界の地球や別天体のひとつと捉えればよいのではないでしょうか。
ロトの紋章とナンバリングタイトルとの時系列表
ロト紋シリーズとナンバリングタイトルとの時系列は、ゲームでの基本設定、勇者の存在、オーブの発生を考慮すると以下のように考えられます。
天地創造 |
人間がまだいない時代 三大精霊による天地創造 神器システム創造 |
ゲーム・箱舟編・DQ9 |
人間が存在する 職業でも血脈でも勇者のいない時代 天使=天空人から人間になった主人公の存在 堕天使エルギオス討伐 |
ゲーム・天空編・DQ6 |
職業として勇者が存在する レイドック王子の存在 大魔王デスタムーア討伐 |
ゲーム・天空編・DQ4 |
勇者の血脈に天空人の血が入る 人間と天空人から勇者誕生 デスピサロ討伐 |
ゲーム・天空編・DQ5 |
グランバニア王子と勇者の血脈の妻から勇者誕生 ミルドラース討伐 |
ゲーム・DQ8 |
勇者の血脈に竜神族の血が入る サザンビーク王子・エルトリオと 竜神族の娘・ウィニアから勇者誕生 オーブの誕生 暗黒神ラプソーン討伐 |
ゲーム・DQ11 |
勇者ローシュの存在 ユグノア国王夫妻アーウィン・エレノアから勇者誕生 闇のオーブの登場・破壊 邪神ニズゼルファ討伐 |
アルト編 |
精霊の国で生まれた戦士の末裔・勇者アルトの時代 神官騎士ゾーマと精霊ルビスの恋 邪神シドー討伐 勇者アルトの死亡・勇者の血脈の断絶 大魔王ゾーマ誕生 彩光無限の地・アレフガルドの誕生 暗黒のオーブ封印 命の大樹=世界樹の移植 復活させた勇者の血脈をアリアハンに隠す |
ムー編 |
ムー帝国が神器を管理 異魔神誕生 ムー帝国滅亡 ジパング建国 ジパングが神器を管理 異魔神封印(闇のオーブの誕生・封印) |
ロト編・DQ3 |
オルテガ、勇者アレル(初代ロト)の時代 ルビス石化 クインゾルマ誕生 クインゾルマ復活に大賢者が備える ラーミア復活 大魔王ゾーマ討伐 ルビス復活 異魔神復活に備え聖戦士の誓いが交わされる |
|
アルス・アラン・アステア・アロイスの6代目ロトの時代 カーメン・ローラン建国 ラダトーム王家引継 竜王誕生 異魔神復活 世界樹枯死 ルビスがティーエに移る ルザミ消失 闇のオーブの消失 異魔神討伐 ルビス・ティーエ復活 |
紋継 |
アルス・アラン・アステアの6代目ロトの時代 アロス・アニスの7代目ロトの時代 クインゾルマ復活 失われし日 邪神シドー討伐 レイアムランド大陸消滅 神器奪還と三大精霊解放 アリアハン大陸消滅 ラダトーム王家がラルス王家に戻る クインゾルマ消滅・ルビスに統合 大魔王ゾーマ復活 DQ2フィールド創成 暗黒のオーブ破壊 精霊ルビスが世界樹になる ラーミア限定復活 大魔王ゾーマ討伐 |
ゴドム編 *場合によっては存在しない |
7~9代目ロトの時代 ゴドム滅亡 |
ロト編・DQ1 |
7代目もしくは9代目ロトの時代 竜王討伐 |
ブルク編 |
8~10もしくは10~12代目ロトの時代 ラペタ滅亡 ムーンブルク建国 |
ロト編・DQ2 |
10代目もしくは12代目ロトの時代 ムーンブルク滅亡 邪神シドー討伐 |
ゲーム・エデン・DQ7 *時系列曖昧 |
?代目ロト・キーファの時代 (直接の冒険は途中まで) 魔王オルゴ・デミーラ討伐 |
ゲーム・DQ10 |
勇者アシュレイ・勇者レオーネ誕生 グランゼドーラ建国王誕生 古グランゼドーラ王国に勇者アルバン誕生 グランゼドーラ王国に勇者姫アンルシア誕生 |
天地創造
天空界にはすでに神・天空人・竜神族の3つの種族が存在しています。
『DRAGON QUEST MONSTERS 1 ILLUSTRATED BOOK』によると、天界で生み出された『原生人間』という存在がおり天空人はその直接の子孫にあたるとされています。資料に沿って考えると天空の3種族の発生順は神が先、次いで竜神族、天空人が最後となるようです。
『DRAGON QUEST MONSTERS 1 ILLUSTRATED BOOK』ではモンスターの分類区分が詳細に行われている
天空界に関連する生物については進化系統図の左ページ・下の赤枠部分が該当する
原生人間→天空人、妖精=精霊、エンシェントドラゴン=竜神族
太古に神の座に列する大賢者・ナギが地上世界を統治しています(紋継19巻197話)
天地創造、各種族の興り、神器による呪文システムの構築など、世界の根幹に関わる出来事の時代なので最古の位置付けで問題ないと思われます。
神器の中に封印された三大精霊は人間の誕生以降、勇者とその仲間達に注視し続けます(紋継26巻253話)
聖域や神座は他のナンバリングタイトルに登場する事はありませんが、ロト紋シリーズでは呪文の根幹を成すべく密かに存在し続ける事になります。
大賢者・ナギによって生み出された三大精霊による天地創造
地表に生命が誕生する
ヤンバル族とウェディ族の誕生もこの頃
天空人を筆頭にヤンバル族・ウェディ族を含めた三種族による神器の誕生
天空人には天使の輪がありDQ9時代の天使に近い事に注目
神座と神器、ダブラ・ウルル・チュクチの聖域を利用して
高度な呪文の複合と精霊との契約なしでの呪文の使用に成功する
ゲーム・箱舟編・DQ9
ゲームでは創造神グランゼニスが統治しています。
ロト紋シリーズでは描写がないため詳細は不明です。
ゲームではグランゼニスが世界や生き物を創ったという設定となっています。
ナギ=グランゼニスであれば設定的にも合うように思えますが、作中でそういった描写はありません。グランゼニスが存在しナギとグランゼニスが別人物であれば、その創造はもう少し限定的な範囲になりそうです。
神と天使(天空人)は天使界・神の国=天空界に残っています。竜神族は登場していない為天空界を離れているように思えます。
ルビスは未登場です。
女神と世界樹
DQ9時代は紋継時代より過去になるようです。紋継34巻318話の 『世界樹の聖核に女神がなる』は女神セレシアの事だと思われます。この件がナンバリングの出来事ではないと言う事ならDQ9はDQ10に近い時代のほうがすんなりすると思いますが、この記事はロト紋シリーズに特化しているのでひとまず作中の表現に合わせ、DQ9は過去と見なしていきます。
DQ9を過去とした場合、DQ9の舞台も同じ惑星内となるようにも思えます。紋継は『連綿と続く1つの惑星』というテーマに則りストーリーを描き切っているので過去の出来事は全て同じ惑星内でないと納まりが悪くなってしまうのではないでしょうか。
ゲームではクエストが進むとセレシアが女神に戻るため世界樹が消失します。以降は世界樹不在の状態が続くのでしょうか?また雨の島に実体のない世界樹のようなものが存在しています。
見開き3段コマの構成で3か所の出来事が同時展開していくのが特徴の紋継34巻318話
ルビスの元でサバトが世界樹の聖核について思い浮かべる場面でDQ9との時系列が語られている
ゲーム中での歴代ボス等のお楽しみ要素はロト紋的にはスルーする所か時空を越えるかする所だと思われる
ロト紋時代のティーエはDQ9のサンディほどではないがギャルっぽい面もある
サンディの姉的存在であるセレシアとティーエの分身的な存在であるルビスは世界樹に関連している
竜の女王の城内に描かれている浮遊城はDQ9の神の国に登場する『神の宮殿』に似ている
DQ9での勇者
DQ9時代には人間が存在しています。ゲーム版ではダーマ神殿が存在していますが職業に勇者はありません。称号には勇者の単語が登場しています。血脈としての勇者はまだ存在していない時代かもしれません。
主人公・ナインは天使(天空人)から人間になった者です。『勇者の血脈に天空人の血が入る』はこの時代ではないという事になります。
ゲーム・天空編・DQ6
ゲームではゼニスの城にてゼニス王が夢の世界を束ねています。
マスタードラゴンの生誕について諸説あります。
ロト紋シリーズでは描写がないため詳細は不明です。
世界樹は登場しません。
天空シリーズ3部作の時系列は6→4→5でありDQ6は一番過去の時代となっています。
ルビス登場
精霊ルビスが登場します。DQ9前後~DQ6開始前の間に人として生まれたルビスが精霊となったと考える事ができます。ここがルビスが人間から精霊になれるラストタイミングです。以降の誕生は設定的に無理だと思われます。
紋継時代に思い悩むルビスの場面 生まれた時から精霊ではなかった事がわかる
DQ6では精霊ルビスとして現れているので人間だった時代はそれより前という事になる
DQ6での勇者
職業として勇者が存在します。
ダーマ神殿は勇者を生みかねない場所としてデスタムーアに危険視されていた場所です。レイドック王子が真の勇者のみが装備できるとされる武具を装備できる事が気になる所です。勇者の血脈の発生はDQ6時代程と捉える事ができます。
DQ6での海底
DQ6には海底マップが登場し、海底の王・ポセイドン、人魚、海底神殿が登場しています。海底の王国が登場するのはロト紋が先なので、DQ6の海底の王はロト紋のオマージュでしょうか。
ゲーム・天空編・DQ4
ゲームでは天空城にてマスタードラゴンが世界を統治しています。
ロト紋シリーズでもマスタードラゴンが統治している様子が描かれているので以降の時代はゲームと同様だと思われます。
ルビスは未登場です。
世界樹が登場します。
DQ4での勇者
ロト紋より過去である事が明記されています。
紋継32巻302話で『勇者の祖ともいえる者もまた人と天空人の間に生まれた子供だった』と話されています。勇者の血脈に天空人の血が入ったのはこの時代でしょう。
DQ4主人公ソロ·ソフィアの父親と天空人の出会いらしきシーンをアシモフが見ている
この頃の天空人は天使の輪がなくなっている
ロト紋最終決戦後に登場した『世界樹の花』は後にリメイク版DQ4にも登場している
ロト紋では一万年に一度、リメイク版DQ4では1000年に一度と少し設定が異なっている箇所がある
DQ4のエンドールの武術大会はロト紋・紋継でオマージュされている
ロト紋ではイシスで毎年開催されている
この時の商品はイシスの王位継承権
闘技場内部や王族観覧席は四角い形状をしている
紋継では武闘大会に名称が変更し開催も4年に一度となっている
この時は優勝者の願いはなんでも聞くという事だったがかなりの制約が…
闘技場は丸い建造物へと改められ王族観覧席なども丸みを帯びた形状をしている
参加選手が控える仮設テントはロト紋時代と同様
ロト紋時代にタルキンがドラゴラムで竜に変身したカダルに3ページに渡ってザキを唱え続けている
DQ4のクリフトオマージュ
ゲーム・天空編・DQ5
ゲームでは天空城を浮上させる動力源としてゴールドオーブとシルバーオーブが存在しています。
ルビスは未登場です。
DQ5での勇者
グランバニア王子と勇者の血脈の妻から勇者が生まれます。
双子の妹がいますが双子特有の能力は確認されていません。
紋継では双子の勇者としてアロスとアニスが登場する 紋継におけるDQ5オマージュ?
紋継では両親とも勇者の血脈であり双子の姉弟は勇者として覚醒している
勇者の子供達が両親の封印を解き共に最終決戦に臨む点も似ている
DQ5の幼年期の主人公とビアンカをモデルにしているとイラスト集でコメントされている
ゲーム版DQ5に登場した『まほうのじゅうたん』はロト紋シリーズにも登場している
ロト紋では『外伝 イシス恋の遁走曲』の扉絵に描かれている
名称はなく結構な高度を飛行している
紋継では10巻に『空飛ぶ絨毯』として登場している
穴が空いていてちゃんと飛べない状態とされておりゲーム版同様に低空飛行で移動している
穴が空いていなければ『外伝 イシス恋の遁走曲』のような高度飛行が可能なのだろうか
結婚式で物語を締めくくる場面はロト紋におけるDQ5オマージュ
ゲーム・DQ8
統治者不明です。
ルビスは未登場です。
世界樹は登場しません。明け方にのみ現れる神秘の樹が登場します。
DQ8での勇者
ゲームでは勇者は血脈でも職業でも存在していません。
ロト紋より過去である事が明記されています。勇者の血脈に竜神族の血が入るとされています(紋継32巻302話)
サザンビーク王子・エルトリオと竜神族の娘・ウィニアの間に男児が生まれます。ロト紋での解釈ではサザンビーク王家が勇者の血脈となるようです。
勇者と竜神族の関係はDQ8時代からの知識を持つ守護竜・スペクトリアが明かす
同じ竜神族であってもDQ3時代より後に誕生した竜王は知らない
DQ8での竜神族
DQ9時代前に天空界を離れたように見える竜神族ですが、DQ8時代では異世界にある『竜神族の里』にいます。竜神族と暗黒神ラプソーンとの戦いの時期は天空シリーズの後でしょうか。
紋継時代にアロスがラダトーム城地下洞のオーブの間から光の玉を持ちだす場面
ロトの血脈へと継がる魂達が竜神王に姿を変えている
竜神王はDQ8の勇者である主人公・エイトと血縁関係とは明言されていない
DQ8以降勇者に深く関わった人物として姿を変えていると思われる
魔族になった竜神族
紋継32巻303話で過去の記録では竜神族同士の争いの果てに魔族になった竜神族もいたとの記述がありますが具体的に誰を指すのかが私にはわかりません。DQ8の裏ボス・狂気の竜神王は魔族になったわけではありませんし…
アシモフが勇者と魔王の血について説明する場面で謎の竜神族について言及される
竜神族が登場する過去のナンバリングは8のみ、別のスピンオフ作品か?
オーブの誕生
この時代の特徴はオーブの誕生です(紋継33巻309話)
『太古に七賢者の魂がそれぞれオーブに変じた』とされています。紋継ではこの時代に全てのオーブが発生したように見えます。とすればゴールドオーブ・シルバーオーブもこの時代に発生した事になり、DQ5時代に存在していたものとは別という事になるのでしょうか。
ゲーム版では『オーブに七賢者の魂が宿る』とされているので、DQ5時代から存在し続けるゴールドオーブ・シルバーオーブにDQ8時代に魂が宿ったと解釈する事もできます。
DQ8時代に揃ったオーブは遥か先の時代・DQ3の時代に神鳥再生の導きとなります。
紋継33巻306話の扉絵では七賢者に対応するオーブと守護竜・魔王が描かれています。
魂 | オーブ | 守護竜・魔王 |
マスター・コゾ | パープルオーブ |
パプルシア マスター・ドラゴン? |
レグニスト | シルバーオーブ | シルヴィア |
ギャリング | イエローオーブ | エロン |
ラプソーン | 暗黒のオーブ | ゾーマ |
エジェウス |
ゴールドオーブ(光の玉) |
竜の女王 |
カッティード | レッドオーブ | レド |
シャマル | ブルーオーブ | ブルーノ |
クーパス | グリーンオーブ | グリンガ |
ラーミア・レティスとオーブと守護竜 DQ8時代から紋継時代までの様子
左の地図は地下世界・アレフガルドの位置と地上世界の世界樹、チュクチの聖域
右の地図が示すのは天空界とダブラとウルルの聖域か?
世界樹には聖核らしきのイメージが3つ、女神(過去)・聖竜(過去)・お札の種(現行)を示す?
光の玉+オーブ6つ=計7つのオーブを竜神族が管理する事になります。7つのオーブは神鳥再生に関わるオーブです。光の玉は特別で他の6つのオーブの力を束ねる役割を持ちます(紋継34巻313話)
DQ8時代からDQ3・ロト紋までのラーミアの関係図 (ルーン文字は鏡文字、ほぼ解読不能)
右上の7つのオーブの図は6つのオーブを光の玉が束ねている状態を示す
時代が下りアルト時代になると中央の図のように6つのオーブは
ラーミアの祭壇・聖なる双生児が束ねるようになる
中央下のドラゴンは耳ヒレ?がありDQ8の竜神王の竜形態が設定画のまま描かれている
ラーミアの祭壇設置時にDQ8竜神王が関連していたという事か?
右下はリメイク版のラーミア、左はDQ3勇者・アレルとFC版ラーミア
ロト紋シリーズは基本的にFC版DQ3をベースにしているのでFC版ラーミアが登場している
暗黒のオーブは魔神の魂、光の玉と対を成す闇の力とされています(紋継33巻309話)
暗黒のオーブだけは神鳥再生に関わりません。紋継33巻306話の扉絵から察するにラプソーン討伐後にその魂の持つエネルギーが暗黒のオーブに変じたものであり、強大な闇の力を秘めたオーブという事でしょう。ラプソーンの魂そのものという扱いではないようです。
暗黒のオーブに人の手で触れることは容易ではない
守護竜やルビスでなければ安置は困難かもしれない
ロト紋ではDQ3時代に蘇った神鳥ラーミアとその子供・ラーミア
子供が実体を持たず魂だけの存在となる点も共通している
城の廊下に王族の肖像画が飾られている点はロト紋におけるDQ8オマージュ?
仲間の女性の肉体が敵側に操られてしまう点はロト紋におけるDQ8オマージュ?
ロト紋ではクインゾルマの指先たるゾルマフィオーレが宿ったユイ
ロト紋ではユイの肉体が解放された後にもゾルマフィオーレの意志が残り特別な効果が現れるようになる
ゲーム・DQ11
統治者不明です。ルビスは未登場です。
上空には神の民の里が浮上しており神の民が暮らしています。ロト紋シリーズでは神の民の里と天空界との繋がりは描かれていません。
DQ11は2017年夏に発売されたナンバリングタイトルです。
ロトシリーズに関する作品ではありますが、紋継が終盤に差し掛かった頃に発売された事もあり、関連性を入れ込む事はなかなか難しかったのではないでしょうか。
ラーミアは未登場です。空飛ぶ者としてケトスが存在します。
DQ11での世界樹
ロト紋より過去である事が明記されています。聖竜(神竜)が命の大樹に姿を変えています(紋継34巻318話) 命の大樹は後のアルト時代に地上世界へ移植され世界樹となります(紋継33巻305話)
紋継時代にア・カギ達が再建したラダトーム城 左壁にDQ11の命の大樹の絵画
地上世界にある世界樹がDQ11時代から続くものである事が伝わっていると思われる
DQ11での勇者
勇者ローシュが登場します。
ローシュの子孫としてユグノア国王夫妻アーウィン・エレノアの間に勇者が生まれます。
DQ11でのオーブ
DQ11では命の大樹へ赴くためのアイテムとして存在しています。竜神族やルビスが管理している様子はありません。オーブの存在理由も異なるようです。竜神族やルビスが管理する前に一時DQ11の状態の時期があったか、DQ11のオーブはDQ8で誕生した神鳥のオーブシステムを模した別のシステムかのどちらかでしょうか。
DQ11での闇のオーブ
闇のオーブが出現します。何者かが封印されている様子はありません。ホメロスが所持していましたが戦いの末破壊されます。暗黒のオーブ=闇のオーブと明記されている部分はありません。同じ物と考える事もできなくはないですが、物語的には別物と捉えたほうがすんなりする場面が多いように思えます。『闇のオーブ』の登場はロト紋が先なのでDQ11におけるロト紋オマージュの1つだと思います。
『闇のオーブ』はロト紋での発表が先
ロト紋での『闇のオーブ』は異魔神の肉体が封じ込められておりDQ11での『勇者の星』と似通っている
DQ11での『闇のオーブ』は闇・暗黒の力を秘めているという点でロト紋での『暗黒のオーブ』と似通っている
DQ11での海底
人魚の女王が治める海底王国ムウレアが登場します。
ロト紋の海底王国の街並みはDQ11・ムウレアの街並みとどことなく似ている
DQ11の『勇者の星』はロト紋のオメガルーラ時に現れる立体魔法陣のオマージュと思われるが仕様が異なる
『勇者の星』にはニズゼルファの肉体が直接封印され宇宙に打ち上げられている
ロト紋の立体魔法陣はオメガルーラ発動時に遥か上空の巨大魔法陣から射出され一時的に出現するもの
立体魔法陣の起動により異魔神の肉体が圧縮され闇のオーブが生成される
勇者自らオリハルコンを探し出し仲間と共に武器を造り上げる点はDQ11におけるロト紋オマージュ
ロト紋ではジパング・エッゾにある魔州湖の湖底に存在するクリスタル・タワーで
朝日を光を集めて精錬を行う
DQ11ではヒノノギ火山の禁足地で聖なる種火を用いて精錬を行う
作中で世界樹が破壊されるのはDQ11におけるロト紋オマージュ
ロト紋では異魔神の企みを阻止するためルビスがタオに破壊の命を下している
紋継では世界樹と一体となったクインゾルマを攻撃するため三王が魔克爆弾での破壊の命を下している
死した後に世界樹に送られる設定は紋継での発表が先(紋継26巻252話)
紋継時代の天才魔法使いのシルシルと天才大僧侶のミシルのコンビ
2人合わせて賢者といった点がDQ11の『双賢の姉妹』と似ている
発表時期はシルシル・ミシルが先なのでDQ11におけるロト紋オマージュ?
紋継時代での最終決戦時に暗闇の中を無数の光る蝶が舞う場面
DQ11のユグノア王家の鎮魂の儀式のオマージュのように見える
紋継時代のユイには一時的に魔族になった経緯があり魔族へ変身できる能力が備わる
DQ11のマルティナのデビルモードに似ている
デビルモードの発表はマルティナが先なのでロト紋におけるDQ11オマージュと思われる
紋継に登場する空裂斬はDQ11のオマージュ
紋継では乖裂剣を用いて放つことが出来る剣技になっている
アルトがシドーを倒した事を確認した後にゾーマが背後からアルトを刺して殺害する
紋継17巻に登場するノアニール地方の寺院はチベットをモデルとしている
設定的にはDQ11のドゥルダ郷がノアニール寺院の前身だとも捉えられる
紋継時代のノアニール寺院は温泉施設を持つ施療院でもある
大地の精霊シガンの祭壇があり世界樹にも関連している
紋継時代の拳法使い·チャンはカザーブ出身だと名乗っている
紋継30巻279話と34巻322話に出身地での様子が描かれているがDQ11のドゥルダ郷の様子に似ている
紋継時代のカザーブの拳法使い達はDQ11のドゥルダ郷のオマージュだろうか?
カザーブの拳法使いという点だけ見ればロト紋のフォンの発表が先となる
設定的にはDQ11のドゥルダ郷が時代を経て施療院であるノアニール寺院とカザーブの拳法使い達に
機能分離したように見える
とすればノアニール寺院やカザーブの一帯はDQ11時代以降名のある拳法使いを輩出する
名門の地となっていると考えられる
ロト紋時代の人工生命体に宿っていた頃の異魔神は仮面を着けている
精神のみの状態では仮面を象徴として現れている
ラスボスが仮面を着けているという点はDQ11のニズゼルファと共通している
ロト紋シリーズの『蜃気楼の塔』と『大賢者』の存在は
DQ11の『忘れられた塔』と『時の番人』の設定に似通っているように見える
いずれも常人が易々と到達できない建造物であり時に関連する者が存在している
ロト紋の『蜃気楼の塔』は賢者によって時空間の影響を受けないタイムマシンのような働きをする
DQ11では『忘れられた塔』内で『時の番人』が守護する『時のオーブ』を破壊する事で
過去に行く事ができる
紋継時代に登場するガイアソードは人だけではない天地万物が一つに集約された巨大な星の剣を
敵に突き刺す攻撃
アロスの紋章剣と連動して攻撃を行う
巨大な剣が現れ攻撃する様はDQ11の覇王斬に似ている
星の剣は鍔周辺の形状がDQ11の『勇者のつるぎ 改』に似ている
シルバーオーブの守護竜は初登場時の紋継14巻146~149話までは『シルビア』とされている
紋継16巻160話からは『シルヴィア』に変更される
シルヴィアへの名前変更から約4年後にDQ11が発売されるが
DQ11の旅芸人・シルビアとの名前の重複を避けたのだろうか?
雷の聖域の守り人の名がエレノアである事が発表されたのは紋継20巻203話
DQ11のエレノア王妃と同じ名前だが途中で名前に変更が加えられてはいない
アルト編
暗黒のオーブが登場するのでアルトの時代はDQ8より後の時代になります。地上世界に世界樹(神の大樹=DQ11命の大樹)が植えられるのでムー編より前の時代になります(紋継33巻305話) 大魔王ゾーマが誕生するのでDQ3よりさほど離れていない時代とすると、時系列的にはこの辺りになるのではないでしょうか。
天空界の城にてマスタードラゴンが世界を統治しています。
居城は天空編のゼニスの城・天空城とは形状が異なりDQ7の天上の神殿に似ています。
アルト時代~紋継時代でもマスタードラゴンは健在 ルビスより上位の存在として登場する
ゲーム版DQ4・5では天空城に居城していたがアルト時代はドーム屋根の浮遊城に居城している
ドーム屋根の浮遊城にはかつての竜神王の寝床が残っているという
竜神族が天空界を離れるDQ9時代より前から存在しているという事か?
もしくはDQ8時代より後に竜神王が天空界へと居を移したとも考えられる
その場合竜神王はマスドラと同居していた事も考えられるような…謎は尽きない
アルト編でのルビス
ルビスが活躍しています。
パーフェクトガイドブックではルビスは世界を造った女神、この世界の主神とされています。 LegacyⅢでは創造主とされています。アルト編~DQ2までの間の地上世界・地下世界を限定とした範囲での主神・創造主となります。
ロト紋執筆時の頃のルビスの設定
ルビスの上にはマスタードラゴンが存在しているが
ロトシリーズ時代の地下世界(創造)・地上世界(管理)を限定とすれば主神と言えなくもない
DQ8時代後に暗黒のオーブがどう管理されていたかは不明ですが、アルト時代までにはルビスの管理下になります。ルビスが大地の精霊恩寵教団に託し守らせています(紋継32巻303話)
アルト時代の大地の精霊恩寵教団の様子 この時代には邪神シドーが存在している
アルト編での勇者
勇者の祖であり大地の精霊に携わる者、アルトが勇者です(紋継32巻299話)
初登場時のアルトはかなり自由な性格 神官騎士のゾーマが面倒を見ている
ルビスの導きによってアルトは勇者として覚醒していき邪神シドーと対決するのだが…
アレフガルドの創造と世界樹の移植
ルビスがアレフガルドを創造します(紋継33巻305話)
アレフガルドを昼夜光で満たすメタ的な理由はロト紋連載時にロト紋シリーズの未来であったFC版DQ1・DQ2に準拠するためだと思われます。昼夜の表現はFC版DQ3から始まったものであり、FC版DQ1・DQ2では夜の表現がありません。ナンバリングのゲームシステムの差を設定でカバーしています。
ロト紋連載の途中に発売されたSFC版DQ1・2においてDQ2で夜の演出が入った事を皮切りに、概念的なものであった夜が現実的な物へと変わります。Returns以降にロト紋シリーズの未来がFC版からSFC版以降のゲーム版へと変更され、それに伴い地下世界の昼夜の光の設定が不要になったように見えます。エデン・Returns・紋継ではアレフガルドの夜が描かれるようになります。
暗黒のオーブを封印するためルビスは大地の精霊シガンの力を借りる
星の中心にもう一つの星・彩光無限の地アレフガルドを創成する
暗黒のオーブは光の玉と共に地下世界に安置される事になる
DQ11時代の命の大樹が地上世界へと移植されます(紋継33巻305話)
左下の人造物で誘導しているように見える
手前の三角形はDQ3で言う所の4つの大岩の1つ
世界樹移植時の位置決めのためにこの時に設置されたのでは?
描写はありませんが世界樹の移植の後に勇者の血脈が復活されます。
紋継25巻238話でアリアハンについて『かつてその地は勇者を隠すために隔絶されていた』と話されます。アルト時代に勇者の血脈を復活しそのままアリアハンに隠し続けたと捉えられます。アリアハン大陸がすでに存在していたのかは不明ですが、この時代に新たに創造した可能性もあります。
ムー編
地上世界の人間はルビスが守っています。
勇者の血脈は存在するはずですが目立った活動はしていません。
神器はムーが管理しています(紋継8巻83話)
異魔神が誕生します(ロト紋11巻58話) ルビスによって封印されます(ロト紋9巻48話,9巻49話)
闇のオーブが誕生します(ロト紋9巻49話) DQ11の闇のオーブとは異なる物と捉えていいはずです。
ムー帝国の支配者であるタオの弟・ゴルゴナが異魔神に人工生命体の肉体を与える
巨躯となった異魔神がムー帝国を滅ぼす
ムー帝国滅亡から十数年後に再び異魔神が現れる
海王リバイアサンが戦いタオがルビスに祈り現れたルビスが封印を施し闇のオーブが誕生する
ムー編での海底
海底王国が登場します。何千年前・ムー時代以降の様子が語られています。七つの海が海王によって治められています(ロト紋3巻17話)
海底の王国は男王や女王が治めているがムー時代~ロト紋時代は男王になっている
ロト編・DQ3
ゾーマによってルビスが石化されています。
ルビスに代わり竜の女王が地上世界の人間を守っています(ロト紋3巻15話)
ゾーマが地下世界を発見しルビスを石化する
アルト時代にルビスから分離した魂がゾーマの元に辿り着きクインゾルマが誕生するのもこの頃か?
DQ3での勇者
オルテガ、アレル(初代ロト)が勇者です。
紋継32巻296話でアシモフが勇者の血を魔物の血に近いと評しています。連綿と続く勇者の血脈がロトの勇者として成り立つ頃までには、勇者は人間離れした能力を得ていたように思われます。
オルテガ誕生とほぼ同時にまさかの理由でオルテガの父が逝去する
DQ11で言う所の『勇者の実家』はこの頃から存在しているが家の周りには何もない
アリアハン城は存在しているがルイーダの酒場はまだ存在していない?
アレルが赤子の頃にオルテガが旅立ちます。オルテガによってクインゾルマが封印されます(紋継15巻157話,19巻191話,20巻199話、26巻229話)
潮の神器を狙って現れたクインゾルマと戦いバハラタ地方に封印する
大賢者はクインゾルマの封印で力を使い果たしてしまう
ゲームと同様の展開になるのであればオルテガは単身で大魔王討伐の旅を続ける
後に勇者アレルも旅立ちます。
ゲーム版ではアレルが16歳の誕生日の日に旅立つ
この頃にはルイーダの酒場が存在している
アリアハン王宮戦士・フルカス、カザーブ出身武闘家・フォン、後の大賢者・僧侶カダルと行動する
クインゾルマ復活に大賢者が備え賢者の能力継承が始まります(紋継20巻199話)
大賢者の家の場所は明確にされていないが紋継時代まで存在する
大賢者は死の床で弟子のカダルに指輪を渡し賢者の力を継承した後に力のみの存在となり何処かへと去る
アレル達は竜の女王と出会います(ロト紋3巻15話、ロト紋11巻60話、ロト紋12巻63話)
カダルが大賢者になった後にアレル達が地下世界に旅立つ前に竜の女王の城を訪れる
アルト時代に地下世界に安置された光の玉は再び竜神族の元へ戻り竜の女王が管理している
後にタオがこの城を訪れ竜の女王から杖を託される
ロト紋時代に竜王がタオから杖を受け取ると竜神族と自身に関する情報が流れ込む
右に浮遊城が描かれている 竜神族と浮遊城の関係はロト紋執筆時からの設定と知る事ができる
ゾーマが倒された後 城には1つの卵(竜王)しか残されていない
紋継34巻316話で竜の女王は竜神族最後の生き残りとされている
城にいた竜神族は全て死亡したと考えられる
ロト紋シリーズには2つの浮遊城が登場します。1つはドーム屋根の浮遊城で天空界に留まり支配者の居城となっているようです。もう1つは竜の女王の城です。
竜の女王の城がいつ建造されたかのは不明ですがDQ3時代に存在している事が確認できます。天地創造の時代から竜神族の住まいとして存在しているのか、DQ9時代より前に竜神族が天空界を去る時に建造されたのか、DQ8時代にオーブが誕生し竜神族が守護する役割を担った時に建造されたのか…竜に関係するのであれば天空編に登場する天空城が前身であるとか…この辺は情報がないので憶測の域を出ません。
紋継時代に守護竜・パプルシアがロト紋時代に異魔神によって破壊されたローラン城を
竜の女王の城内に描かれている浮遊城はDQ9の神の国に登場する『神の宮殿』に似ている
『神の宮殿』と共に竜が描かれている
紋継時代の竜王
竜神族としての誇りを語る場面に『天空城』が描かれており竜神族との繋がりが窺われる
勇者アレルの旅は続き大魔王ゾーマを討伐します。
死に際のゾーマの不吉な予言を警戒し『聖戦士の誓い』を交わします。
ゾーマ城での最終決戦
ロト紋ではジパングの鍛冶屋・ムラクが造った『王者の剣』を手にしている
刀身の文字はゲームと同じ ᛞᚱᚨᚷᛟᚾ ᚿᚢᛖᛋᛏ → DRAGON QUEST
死に際のゾーマの不吉な予言を警戒し『聖戦士の誓い』を交わす
14歳のカダルが20歳になっているのでアレル達の冒険は6年間となる
ロト紋
聖戦士の誓い
DQ3は大魔王ゾーマ討伐で幕を引き、ロト紋時代は聖戦士の誓いを実行していく所から始まります。
カダルの結婚式より後にカダルの呼びかけによって聖戦士達が集う
これ以降は互いに会う事はなく各々が次なる脅威に備え始める
アレルのロトの鎧が光の鎧へと形を変えているのでロトの装備一式を補修したと思われる
王者の剣の刀身の文字もこの頃に変わった可能性がある
ᚾᚨᛗᚨᚲᚱᚨ ᚷᚨᛏᚨᚾᚨ → NAMAKRA GATANA → なまくら刀
作中ではなまくら刀の綴りは複数パターン登場する
フルカスはサマンオサ地方に剣王の里を興し幻魔剣を編み出す
フォンはカザーブ地方に拳王の隠れ里を興し波動拳・軟気功を編み出す
カダルは蜃気楼の塔で合体魔法やマダンテの研究と未来の賢王のためにジャンガを創造する
アレルはオメガルーラ発動をロトの紋章に込め3つに分けて子供達に継承する
長男・ローランが竜の女王の城に留まりローラン王国を建国する
ロトの装備一式はローランが受け継ぐ
ローラン城はロト紋時代に15年間魔王軍の手に落ちる事になる
作中終盤では岩山頂上を覆いつくすほどの巨大な城へと変貌している
バラモスの背後に岩山と湖に囲まれた城 DQ3のバラモス城だと思われる
次男・カーメンはバラモス城に留まりカーメン王国を建国する
カーメン城には旧時代の名残が色濃く残っている
末子フローラはラダトーム城をラルス王家から引き継ぐ
ラダトーム城地下洞にあるオーブの間にはこの時暗黒のオーブ、闇のオーブ、光の玉が安置されている
ロト紋での勇者
アレルや聖戦士達による備えが進む中、ゴルゴナの暗躍により異魔神の精神が復活しロト紋本編の時代に近づいていきます。
6代目ロト、アルス・アラン・アステア・アロイスの4人が勇者として登場します。
ロト紋時代の勇者には強大な力を人間に向けることがないようにリミッターとして『ロトの慈愛の心』というものが施されています。勇者が人間に襲われた場合は殺害以外の方法で対処しなければなりません。また『ロトの慈愛の心』は万全のものではなく、勇者が相手を人間と認識しない場合は作動しないようになっています。
主人公のアルスは三人のケンオウ達共に異魔神討伐のために旅を続けます。
カーメン4世に成り代わった魔物に命名の儀にて邪悪な名前を付けられそうになるが
すんでの所で王妃ローザがアルスと名付け防ぐ
15歳時に異魔神との最終決戦に挑む
カーメン王家に伝わる即位式用の鎧とジパングの王配候補・イズナが造った王者の剣を装備している
アルスの王者の剣の刀身には文字が入っている ᚠᚨᚲᛖ ᛋᚹᛟᚱᛞ → FAKE SWORD → 模造刀
魔王軍がカーメン王家の王子を奪う事に失敗したためローラン王国に生まれた王子が奪われる
竜王から呪われし名『ジャガン』と命名され魔人王としての人生を歩む事になる
紆余曲折を経て勇者アランとして覚醒する
15歳時に異魔神との最終決戦に挑む
ローラン王家に伝わるロトの武具を装備している
ラダトーム城王家の6代目勇者としてアルス達より8歳年上のアロイスが存在していた
竜王によるラダトーム城攻略でラダトーム城が陥落しアロイスは戦死する
王女であるアステアが勇者を引き継ぐ
15歳時に異魔神との最終決戦に挑む
キラの兄・5代目剣王・サーバインは6歳の時に魔剣ネクロスに魅入られてしまう
サーバインは剣王の里と拳王の隠れ里を滅ぼす その後アッサラームでのアルス達との戦いで死亡する
弟であるキラに幻魔剣とブラック・シーザーを継承し6代目剣王とする
サーバインは紋継時代まで冥界のゾーマの動きを警戒し続ける
サーバインに拳王の隠れ里を壊滅させられたヤオは祖父・ファンと敵討ちの旅をしていた
アッサラームでアルスと出会い拳王として共に戦う
キラ17歳・ヤオ16歳で結婚し夫婦で異魔神との最終決戦に挑む
カダルの弟子である僧侶・ボルクと魔法使い・レナスの子としてノロップが誕生する
幼い頃からカダルの後継者とされていた
13歳で異魔神との最終決戦に挑む
カダルも成し得なかった魔法・マダンテの発動に成功する
異魔神の状態により闇のオーブが色々な事になりますが、最終的には消失し(ロト紋11巻61話)、異魔神の完全復活となります。異魔神はアルス達に倒された後に新たな世界樹の苗床となりルビスの秩序の世界へと融合していきます(ロト紋15巻86話)
倒された異魔神を苗床にムラクのお札に入っていた世界樹の種が根付き新たな世界樹が育つ
ロト紋時代は無力化されていたルビスが復活する
竜王が竜神の末裔として目覚める点も重要です(ロト紋13巻70話)
光の玉はアステアに託したままでラダトーム城地下洞のオーブの間に安置される
紋継
世界を守る者として三大精霊、大地の精霊シガン、大賢者ナギが登場します。この時代にもマスタードラゴンが存在していますが行動はしていません(紋継34巻313話)
自身に落胆しやる気を失ったルビスにティーエが喝を入れる場面
マスタードラゴンが存在している事がわかる
紋継での勇者
ロト紋で活躍した6代目ロトであるアルス・アラン・アステア達に7代目ロトであるアロス・アニスの2人が加わります。
カーメン城でのポロンとサクヤの結婚式を遠くから見つめるアルスとティーエ
恐らくこの結婚式は異魔神との最終決戦から7年後ほど
この時まではアルスはティーエと共に世界を周っている事が確認できる
アランからロトの武具を譲り受けており王者の剣の刀身の文字はロト紋時代のままである
この後ティーエは妖精の女王として即位し城から出られなくなる
アルスもカーメン王として即位するが国を離れ単独で世界を周っている
紋継時代のラダトーム城全景
増築されFC版からリメイク版に近い形へと変貌している
ポロンとサクヤの結婚式より後 アランとアステアが成婚しアランが国王として即位する
ラダトーム国王夫婦として地下世界を治める
アランとアステアが32歳の時に7代目ロト・アロスとアニスの双子の姉弟が誕生する
アニスのほうがリーダーシップを強く発しており弱気に見えがちなアロスだが快活な一面も持っている
紋継でのラーミア
色々な事が起こりすぎていますがラーミア関係から大変な事が始まっていきます。
DQ3時代に誕生しロト紋時代を経て紋継時代にラーミアが転生の準備に入る
眠りからオーブへ魂(能力)が移るまでは正常に行われていたが卵の誕生にクインゾルマが介入する
ラーミアの転生が正しく行われなかった事を足掛かりにクインゾルマの暗躍が始まっていく
クインゾルマはラーミアの卵の中に入り込み幼いラーミアを騙し利用する
失われし日
主だっては呪文関連に混乱が生じます。失われし日(神器喪失、世界樹枯死、ラダトーム城異変)と三大精霊解放が起こります。
ラーミアによって世界樹の聖核がラーミアの卵の中へと転送され世界樹が枯れる
回復系魔法が使用できなくなる等の弊害が起きる
クインゾルマに操られた守人によってジパングの神座から神器が盗み出され呪文が使用できなくなる
船上火災が起こる最中クインゾルマから命じられたラーミアが神器を転送しようと現れる
抵抗するアルスにシュライが共鳴しアルスは雷の神器の中に取り込まれてしまう
アニスと仲良くなりたがっている幼いラーミアをクインゾルマがそそのかす
アロスが樽に隠れた時を見計らってラダトーム城内の人々をラーミアの卵の中へと引き込む
聖戦士であるアラン、アステア、キラが封印されてしまう
三大精霊の協力もあり3つの神器を全て神座に奉じ呪文の復活を果たすがアロス達に危機が訪れる
アロス達を救うため三大精霊が神器から解放される
呪文の簡素化と呪文使いの限定はDQ1時代に向けての布石の一つ
また精霊と勇者の血脈以外の人間との結び付きはDQ7後期説であれば
精霊の加護へと繋がるように思える
ゾーマとルビスの決着
アルト時代から続いていたゾーマとルビスの関係が決着する点も重要です。
アルト時代に交わすべきであった対話をするため紋継時代にルビスとゾーマが再会する
ルビスはアルト時代に切り離したゾーマへの想いを取り戻し対話に臨む
紋継時代終盤の分岐
2020年に紋継が完結しロト紋シリーズに一区切りついた後、2022年12月2日発売の『ヤングガンガン No.24』に2つの短編が掲載されました。
短編の内『~紋章をさらに継ぐ者達へ~』はDQ1開始直前からの様子を描かれたものです。作品のみを読む限りでは詳細な時期がはっきりしていませんが、ツイッターでは『あれから16年。』とコメントされています。年数のコメントとともにベゼル達の年齢についても答えられている、かつDQ1勇者の誕生と旅立ちの年数とも合うことから、『あれ』は紋継時代のゾーマとの最終決戦を指すのだと思われます。
2020年に紋継が完結した時点では、紋継時代の次にエデンで描かれていたゴドム編が続きDQ1時代へと移っていくように見えました。
が、ツイッターのコメント通りにゾーマとの最終決戦から16年後、紋継時代から15年後にDQ1時代が始まるとなるとゴドム編が入らなくなってしまいます。ゴドム編は複数代のロトの血脈が登場する時代なので15年では年数が足りないためです。
なぜゴドム編を無効とする更継が発表されたのか、理由は3つ考えられます。
1と2は紋継最終話の赤子の誕生時期を明確化するためでしょうか。3は紋継を経由した事により竜王が人間と密接に付き合うようになり、竜王によって人間が脅かされる状況が起こる事が考えにくくなったためだと思われます。
ゴドム編の有り無しどちらが正史なのか?と言われれば、最新の状態に合わせて発表されたゴドム編無しが正史なように思われます。ただ短編がかなりサクっとしたギャグ寄りのお話なのでどうかなと思う所もあります。そしてゴドム編は一応かなりのページ数を割いて発表されたお話であり、完全に無視するのはどうかなとも思います。
なので個人的には多分ゴドム編無しが正史としつつ、ゴドム編がある場合も合わせて考えていきます。
ただ気になるのが、エデンでのゴドム編を無効とした事により、他のエデンでの描写も合わせて無効になってしまうのか言う事ですね。エデンで描かれたDQ1時代の様子と更継では異なる部分もありますし。DQ1時代終盤やブルク編、DQ2時代やその後とか、どこまで信じていいものやら…ひとまずブルク編やDQ2時代については明確に無効とされてはいないので、これらは残るものとして考えていきます。
パターン | パターン2 | パターン3 | パターン4 |
紋継 |
|||
ゴドム編(100年弱程) |
なし(15年間) |
||
|
DQ1初期 更継 |
||
DQ1中期~後期 エデンDQ1 |
|
||
ブルク編 |
現時点で紋継~ブルク編までの間は4パターンが考えられる
(エデンで描かれたゴドム編を経由した場合はエデンDQ1を経由するとする)
現時点での正史は恐らくゴドム編なしのパターン3か4か?
DQ1時代は更継とエデンで描写されているが3賢者が異なる等の不一致がある
よってDQ1時代は2パートに分けて考えている
ロトの紋章とロトシリーズとの時系列表
ゲーム版の設定ではおおよその経過年数が決まっている時期があります。
ロト紋シリーズではDQ3の冒険・地上世界での建国・異魔神復活等の期間は全て100年程前(紋継時代では百数十年前)とされています。昔話感を出すためにわざと曖昧な時間設定にしたのでしょう。さすがにざっくり過ぎるのでロト紋での設定の内、以下の条件を優先しつつゲームでの設定を補足しておおよその年数を考えてみました。
- アレルの子供達が育ち建国するまでに無理がない年数(ロト紋1巻1話)
- アステア誕生より100年程前にロトの血脈に王家が移る(紋継30巻281話)
- 短期間の間にラルス王が9世まで移る非常事態が起こったとする
- ラルス9世以降の年代を数えア・カギがラルス14世として即位したとする
※紋継時代の経過年数をわかりやすくする為、表ではロト紋時代の終わりを異魔神討伐時とする
ロト紋1巻1~2話より100年前をいつと考えるか?
カーメン・ローラン建国、フローラの血脈がラダトーム城を引き継いだ時期、異魔神関係が年代的に新しい
ロトの紋章とロトシリーズとの時系列表-ゴドム編なし
ゴドム編なしの場合は紋継時代以降~DQ1間の年数は15年となります。
エデンで描写されたゴドム編、DQ2とその後はありとして記述します。
異魔神復活を本編開始時より100年前とした場合(ロト紋6巻33,11巻58話)
*オレンジ色の文字部分は仮の設定
*紋継のトータルの経過年数は明言化されていないが少なくとも2年程は経過している
ロトの紋章とロトシリーズとの時系列表-ゴドム編あり
ゴドム編ありの場合は2020年に紋継が完結した時から変更はありません。
紋継時代以降~DQ1間の年数は複数代のロトの血脈が登場するため長めとなります。
エデンで描写されたゴドム編、DQ2とその後はありとして記述します。
異魔神復活を本編開始時より100年前とした場合(ロト紋6巻33,11巻58話)
*オレンジ色の文字部分は仮の設定
*紋継のトータルの経過年数は明言化されていないが少なくとも2年程は経過している
DQ1・2へ向けての変化
紋継時代には後の時代に向けての変化が多く描かれています。
ゴドム編ありなしの分岐も含め代表的なものを挙げていきます。
アリアハン大陸とレイアムランド大陸の消失やギアガの大穴が閉じたり等、地上世界は現実の地球に近い形となっていきます。
紋継時代でのアリアハン戦後の地上世界の地図
ロト紋ではルザミ、紋継ではアリアハン大陸とレイアムランド大陸が消失している
ランシール大陸が東に移動している
地上世界の地形が変わり現実の地球で見慣れた形へと変貌している
地下世界ではDQ2フィールドの創成と世界樹の移植が行われます(紋継33巻307話)
DQ1・DQ2の地下世界は地球の内側にもう一つの惑星がある状態で描かれている
紋継時代に創成されたDQ2フィールドの内、世界樹の小島だけは
シガンが世界樹移植のために先に創造したもの
ラダトーム城王家がラルス王家に戻ります(紋継31巻293話)
ゴドム編ありの場合エデンでの描写からア・カギはラルス14世に、ゴドム編なしの場合更継での描写からア・カギはラルス15世となるように見えます。
ラルス王家末裔のア・カギは地下世界のためにラダトーム城復興に尽力していた
新たなラダトームの紋章を記した国旗が掲げられる中新たな女王として即位する
ここで掲げられる国旗は紋継34巻323話の扉絵となっており詳細をよく見ることができる
ᚲᛁᛅᚷᚹᚨᛗ ᛟᚠ ᛚᚨᚹᚢᛏᛟᚱᛗ → KINGDOM OF LADUTORM → ラダトーム王国
天空界では竜王とスペクトリアの子供が誕生しています。さらに先の時代であるDQ2へと向けた布石となっています。
ロト紋最終話同様竜王城にてDQ1のりゅうおうローブに身を包む竜王
紋継時代の最終決戦を経てだいぶ老いが進んでいる
スペクトリアと子供は天空界にいる
ゲームでの設定に合わせるのならスペクトリアと子供はDQ1時代は天空界で過ごす事になる
竜王が倒されDQ1時代が終わった後に子供もしくは孫が竜王城にやってきてDQ2時代へと移って行く
紋継時代終盤には天空界には2つの浮遊城が存在している
ドーム屋根の浮遊城はDQ7後期説であればDQ7時代までには天上の神殿となるように見える
竜の女王の城は先の未来を考慮すればいずこかへ去っていくのだろうか
紋継時代を経由した事により竜王がはっきりとシドーの存在を意識している事が描かれています。竜王が仕向けた事により勇者と邪神シドーとの確執がさらに深まっています(紋継19巻197話) これはDQ2に向けての布石となります。
アロスは竜王城の地下深く 大魔王ゾーマの玉座の間で邪神シドーと対決する
シドーはアルト時代の勇者を覚えておりここ紋継時代でも勇者への憎しみを募らす事になる
竜王は未来の脅威となるシドーに対抗するために自らも役割を負わなければならないという事も自覚しています。これはDQ1に向けての布石となります。
最終決戦後もこのスタンスを維持したままDQ1時代へと突入していく
ロトの装備もDQ1時代へ向けて準備していきます。王者の剣は竜王に託したままDQ1時代へ続きます。
最終決戦の後アルスは竜王に王者の剣を託す
ゴドム編がない場合経過年数が少ないため竜王に託した意味が希薄になってしまうような…
ゴドム編ありの場合ロトの鎧は一旦ドムドーラに落ち着いた後ゴドムへと移動する事になります。
ロトの装備と紋継ルナフレアのその後が伺える場面
そしてロトの紋章。ロト紋時代での異魔神との最終決戦時の仕切り直しを行う形になります。紋章剣から紋章を取り外しアロスの手によって世に返します。
ロト紋時代の異魔神との最終決戦ではどこへ飛ばされたのかが明確になっていなかった紋章だが
紋継時代ではしっかりと毒沼に落ちている
ロト紋最終話と異なる点はアロスの願いから『王女の愛』の元となる結晶が出現する事です。
結晶出現の場面
ゴドム編なしの15年間
紋継終了後~DQ1開始前までの15年間、7代目ロトに関する時代です。
ゴドム編なしの場合のルートになります。
ローラ姫の誕生
ゴドム編なしの場合、ローラ姫はア・カギとドノバンの娘となります。
紋継時代終了とほぼ同時期に誕生しているように見えます。
紋継最終話で現れ宇宙に漂っていた結晶は赤子の誕生に合わせ流星のようにその手に現れる
7代目ロトの誕生
7代目ロト・DQ1勇者も誕生します。
そもそも『あれから16年後』という年数はゲーム版DQ1勇者が15歳で旅立つ所から設定されているのでしょうし。DQ1勇者とローラ姫は同い年になるようです。
DQ1勇者の両親は明言化されていません。エデンでアルスとティーエと赤子の姿が描かれている事からこの2人が有力だと思います。アルスはロトの装備を引き継いだ正統な勇者でもありますし。DQ1勇者を出産したのが地上世界か地下世界かははっきりしませんが、DQ1開始前には地下世界に移ってきている事になります。
アルスとティーエの子供が誕生している様子はエデンで描かれている
以前あった公式HP上では『アルスの息子は悲惨な人生を歩む』とコメントされている
ゴドム編なしの場合にこの言葉を結び付けるとすればDQ1勇者となって竜王達の困難な試練を受ける
と言った所になるのだろうか
ラルス16世の即位
紋継時代はア・カギ女王がラダトームを統治していましたが、15年後のDQ1時代にはア・カギの姿はなく男王が即位しています。
- ドノバン王がア・カギから王位を継承してラルス16世となった
- ア・カギ以外のラルス王家の生き残りが王位を継承してラルス16世となった
- ラルス王家に関係のないラダトームの貴族が王位を継承してラルス16世となった
男王については上記3パターンが考えられますが、さすがに2と3はあって欲しくありません…1もラルスの血統ではない王という点が微妙な気がしますが作中で頑張ってくれたドノバン王ならまぁ…傍らにローラ姫もいる事だし、ア・カギの夫でありローラ姫の父親であるドノバン王が即位したと言う事なのでしょう。
ドノバン王がラルス16世となったメタ的な理由は、ゲーム版でのラルス16世が女王ではないからでしょう。ストーリー的にア・カギが退位した理由とその後については不明となっています。
紋継時代のドノバン王とは髪の色等が違うけれどドノバン王=ラルス16世が一番マシなので…
ラルス16世とローラ姫の位置も親子っぽさを感じるし
ゴドム編
紋継終了後~DQ1開始前まで、7~9代目ロトに関する時代です。
ゴドム編ありの場合のルートは正史ではなくなったかもしれませんが一応記述しておきます。
勇者の血脈は地下世界・ゴドムに移り住みゴドム滅亡に関わります(エデン10巻38話~11巻41話)
ゴドム滅亡に関してはゲームに登場する事のなかった町として、FC版DQ1の取説に沿った設定になっているようです。
FC版の取扱説明書には「うわさでは、いくつもの町や村が、魔物たちにより、あとかたもなく滅ぼされたそうです」とあるため、ドムドーラ以外にも滅ぼした拠点はあるらしい。
ロト紋シリーズが紋継を経由した事により、竜王が人間の町を襲うという線は限りなく薄くなっています。この世界の魔王は竜王だけとは限らないので、そういった勢力が長い時間をかけて人間社会に紛れて暗躍したと捉える所でしょうか。紋継を経由した事によりロト紋シリーズには勇者を激しく憎む魔王(魔神)が存在していますし、そう考えたほうがスムーズなように思えます。
エデン11巻40話ではゴドム滅亡時に『ロトの血は今ここに途絶えし 我が魔王よ……永遠なれ!!』と魔物が叫んでいます。竜王の名は出ていませんので辻褄は合いそうです。
アルスの死亡
アルスはゴドムで生涯を終えます。ロトの装備はドムドーラからゴドムへ移されており巨大な洞窟の奥にロトの墓と共に安置されています。
6代目ロト・アルスの死
アルスの子である7代目ロトと孫である8代目ロトが描かれている
ロト紋時代に3つに分かれた勇者の血は紋継時代のアルスの蘇生時に1つに集約されたとも考えられる
アレルの全ての血統を引き継ぐアルスの子孫が後の勇者の血脈となっていく
8代目ロト
ゴドムは魔物が王家に介入し悪政を敷いていました。7代目ロトが謀反を起こしますが失敗し死亡します。8代目ロトは妻・ミランダを逃がした後農民達を引き連れラダトームに介入を求めます。
長旅を経てラダトームへとやってくる8代目ロト
この時のラダトーム国王は若々しくはない風貌をしている 時期的にラルス15世と思われる
草原の中にあるゴドムが滅ぶ様を目撃するミランダ
勇者の血脈を根絶やしにしようと目論む魔物に襲われ8代目ロトが死亡する
ゴドムとラダトームは恐らく隣国だがそう近くはない距離だと思われる
とすればゴドムはドムドーラ北東の草原辺りに存在していたのではないだろうか
(エデンと紋継で地下世界の距離感は異なるようだけど)
ミランダがゴドムから逃れゴドム襲撃が始まるまで恐らく1週間前後だろうか
草原から戦いを見守っていたがゴドム滅亡によりドムドーラへと移る事になる
9代目ロト
9代目ロトはドムドーラで誕生します(エデン11巻41話)
9代目ロトの母・ミランダとその父はロトの装備を持ち出しドムドーラへ落ち着き出産する
ゲーム版剣神の勇者は金髪だがロト紋版の勇者は髪の色が濃いように見える
紋継1巻3話でリーがドムドーラは勇者縁の地だと話してる
一家がドムドーラへ落ち延びた理由もそういった所からだろうか
その後ドムドーラが襲撃され母ミランダと9代目ロトは別の町へと避難する
FC版DQ1に倣うのであれば鎧はドムドーラに残り盾と兜は行方不明となる
近年の描写などに倣うのであれば盾・兜を含め鎧の一部として全てドムドーラに残る
ローラ姫の年齢は不明ですが9代目ロトと近い年代に誕生していると思われます。
ゴドム編ありの場合、ローラ姫の両親はア・カギとドノバン王ではなくなる
ロト編・DQ1
ルビスは一応存在しています。
世界樹は存在していますがDQ2のフィールド・ペルポイ近くなので直接見る事はないはずです。ロト紋的DQ1では紋継時代からDQ2のフィールドに関する話が伝わっている可能性があります。
7代目ロトもしくは9代目ロトであるDQ1勇者が活躍する時代です。
DQ1時代の様子はエデンと更継で描写されています。
時期的にはDQ1時代直前~DQ1冒険開始初期までの時期が更継、DQ1冒険中盤~終盤までがエデンと言った感じでしょうか。エデンと更継で描写が異なる所がありますが、基本的には更継が正史として捉える所なのかもしれません。
竜王達の計画
DQ1時代直前~DQ1冒険開始初期までの時期は更継で描かれています。
紋継時代のゾーマとの最終決戦から16年経った面々が色々と計画を練っています。ロトマニアのシルシル・ミシルがいるためDQ3時代の冒険をなぞらえた内容になっていくようです(メタ的にはゲーム版DQ3がゲーム版DQ1のオマージュ)
ゴドム編なしの場合、この計画の場に前勇者であるアルスがいないのが気になります。すでに故人なのか単に関心がないのか、詳細は不明となっています。
ゴドム編ありの場合、DQ1勇者の父親はゴドムで死亡しているため、代わって竜王達が育てようとしているのには納得がいきます。
更継で計画を練る面々
紋継ベゼルの風貌がエデンベゼルに近づいたような気も
紋継時代からサークレットの形状が変わっているがエデンベゼルと同じではない
ベゼルとイサリは紋継時代終盤に聖なる祠に住んでいたがご自宅をイベントで使うのは難しいような…
この頃はすでに引っ越し済で別の場所に住んでいるのだろうか
DQ1での冒険
更継によれば竜王達の計画によりDQ1勇者が旅立つ事になります。
更継のDQ1勇者は E:ひのきのぼう とか。旅立ったばかりの様子が描かれています。
更継でのDQ1勇者
エデンでの描写と比べると髪の色が薄めになっている
雑誌ではモノクロで掲載されたがツイッターでは先にカラーの扉絵が上がっていた
DQ1勇者の髪の色は金色だった
変わってエデンで描かれているのは剣神の赤い衣を装備しています。王女の愛などのキーアイテムを所持している事から更継より月日が経っているようです。
エデンでのDQ1勇者 剣神の赤い衣やロトの武具を装備している
エデンではカダルにそっくりな賢者が描かれている
竜王は本当に死ぬわけではない?倒されたフリをしてどこかへ姿を消すのだろうか
DQ1時代の年数は不明だが竜王討伐時が20歳くらいであれば5年程だろうか
DQ1での賢者
ゴドム編なしで更継を経由している場合、
DQ1時代の賢者は紋継時代から続投しています。
ツイッターのコメントではベゼルが34歳、シルシル・ミシルは30歳とされています。ゴドム編なしの場合はベゼルはまだ自らの時を止めていないと言う事ですね。
ゴドム編ありの場合、更継の三賢者は結び付くのでしょうか。
紋継時代終盤には三賢者は竜王と話し合いをしています。先の時代への保険として、時折未来であるDQ1開始前時期に三賢者が蜃気楼の塔でやってくるよう示し合わせていた、という事ならどうでしょうか。何らかの理由でDQ1時代の大賢者は動けない、よって過去の世界から来た三賢者が代行していると。こう言う形であればゴドム編ありの場合と更継は繋がる気がします。
更継での三賢者
イベントでは変化の杖で老人の姿になる予定となっている
変化の杖が旧デザイン版で読んでてヨッシャと声が出る
エデンでの描写ではカダル似の賢者が描かれているが
更継を経由した場合三賢者が化けた後の描写はないので
誰かが偶然もしくは意図的にカダル似の賢者の姿になったと捉える事もできそうではある
更継は後から発表された短編な事もあり、ゴドム編ありの場合は更継を経由しないで考えるのもありだと思います。その場合はDQ1時代はカダル似の賢者が大賢者だと考える事ができます。
- 弟子のシルシルとミシルの子供
- カミーロの血縁
- カダルの血縁
紋継ベゼルの継承者としてはカダルの時のように弟子の子供とする事も可能なように思えます。紋継34巻323話で竜王は紋継ベゼル、シルシル、ミシルを竜王城に呼び出しています。恐らく今後の話、DQ1とDQ2時代に備える話がされると考えられます。賢者3人がDQ1時代の賢者に関わったほうが話的には綺麗に納まりがつくように思えます。
竜王を警戒するア・カギとドノバンにシルシルとミシルが答える場面
シルシルとミシルは竜王との付き合いが長いからか心の機微が読み取れる
カダルやポロンと同じ形の賢者のサークレットを身に着けているので彼らに縁のある人物を継承者にしたと考える事もできます。元賢王・ポロンは子供を授かる事ができません(紋継6巻61話) これは賢王不在時の話なので、紋継ベゼルが賢王として覚醒した後にこの制約が解除されればポロンの血筋を残す事ができるかもしれません。
ただポロンの家族の話は血筋に頼らない事がテーマでもあるので話的には美しくない気もします。ポロンと紋継ベゼルはカミーロの血筋なので紋継ベゼルに弟や妹がいればそこから血筋を保つことはできますがちょっと苦しい気が…
あとはカダルの親戚筋からでしょうか。ロト紋・紋継でもカダルがどこの出身か明かされていません。謎の存在だからこそ…という事もあるかもしれません。
DQ3勇者・アレルと 出会う前のカダル
紋継19巻190話でスーはカダル縁の地とされているが
Returns・カダルを読む限り出身地ではないように見える
カダルが賢者になった後は蜃気楼の塔で移動する事ができるはずだが
地下世界にはギアガの大穴から向かっている
蜃気楼の塔で地下世界に行けない=カダルは地下世界に行った事がない=出身地ではない、という事か?
ブルク編
DQ1終了後~DQ2開始前の間、8~10代目もしくは10~12代目に関する時代です。
DQ1勇者は後を追ってきたローラ姫と一緒になり2人の息子と1人の娘を残す
DQ1勇者の孫・9代目もしくは11代目ロト
DQ1勇者の娘と孫はブルク王国の同盟国・ラペタで暮らしていました。ムーラン王国とブルク王国の紛争に巻き込まれDQ1勇者の娘死亡します。DQ1勇者の孫はブルク王国の近衛兵グスタフに拾われブルク王国で育ちます。
ブルク王国の様子 小高い丘の上に城が建っている
ムーラン王国の様子 こちらも高い場所に城が建っている
DQ1勇者の孫はムーンブルクの建国に関わります(エデン10巻38話)
ムーンブルクはゲーム同様平城
ムーラン王国とブルク王国を離れ新たな場所に築城している
ムーンペタの街も同じ頃にできている
ロト編・DQ2
ルビスが完全復活しています。
世界樹が登場します。
DQ2での勇者
ローレシア王子・サマルトリア王子がムーンブルク王女が活躍する時代です。
ムーンブルク王女は10代目もしくは12代目ロトです。同年代のローレシア王子・サマルトリア王子も同じでしょう。
DQ1勇者の孫・ムーンブルク王とDQ1勇者のひ孫・ムーンブルク王女はムーンブルクの滅亡に関わります(エデン10巻38話)
DQ1勇者の孫・ムーンブルク王と王妃アイラの間にDQ1勇者のひ孫・ムーンブルク王女が誕生する
ムーンブルクが魔物に襲撃され王国は滅亡する 王女は犬の姿に変えられ行方不明となる
小説版では王女の16歳の誕生日にムーンブルク滅亡となっている
三国のロトの末裔が合流し邪神シドーと対決します(エデン11巻41話)
アルト時代は幼かったハーゴンが成長している
ゲーム版ではハーゴンの死後にシドーが顕現するが
ここでの演出を見る感じハーゴンは存命しているように見える
アルト編同様ここでも『シドー様‼やっちまってください!!(他力本願)』なのかもしれない
私見だがDQ2パーティーに『戦うことでしか…』の文言を持ってくる所が
どことなく『DQM+』を意識しているような?
DQ2での賢者
賢者が存在していますが勇者の子孫達を直接サポートしている描写はありません。
エデンに登場するベゼルに似た賢者が描かれています。
ゴドム編なしで更継を経由した場合、大賢者である紋継ベゼルが紋継・DQ1・ゴドム編を経てDQ2時代も続投したとすると100年は余裕で超えます。後継者が見つからなければ見つかるまで存在し続けなければならない、けど100年越えでその時代の戦闘に参加するのは基本的にはタブー視されています。DQ2時代の戦いはゲーム版同様ロトの子孫3人のみで行われるようですし、紋継ベゼルが続投していても問題はないように思えます。
ただし、DQ7後期説の場合、紋継ベゼルがさらに続投してしまうとDQ7過去編においてオルゴ・デミーラと戦う事になってしまいます。流石に年月が経ちすぎている…DQ2時代終盤以降に代替わりし、オルゴ・デミーラと戦う事のできる賢者が現れなければ都合が悪い気がしてしまいます。
ゴドム編ありで更継を経由せずDQ1時代にカダル似の賢者が大賢者だった場合、DQ2時代の大賢者はエデンベゼル、もしくはエデンベゼルに似た大賢者に代替わりしている事になります。
蜃気楼の塔と賢者
サークレットの形状は良くわからないが杖はエデンの賢者ベゼルの物と同じ 髪型もどことなく似ている
地上世界の異変
邪神シドーの討伐後、ローレシア王子がギアガの大穴から地上世界へ赴き天変地異を目撃する点がロト紋シリーズ的展開です。
紋継時代に閉ざされたギアガの大穴が開きローレシア王子だけが地上世界へと向かう
シドー討伐後も少年らしい風貌をしているような…DQ2時代の冒険は数年程度だったのだろうか?
現実で見慣れた地形があれな事になる…
ローレシア王子は地上世界に残り勇者の血脈を繋ぐ
王者の剣を持ってきているのがポイント
ゲーム・エデン・DQ7
神さまが世界を統治しています。
ルビスは未登場です。ルビスのまもりが存在しています。
世界樹が登場します。
DQ7の時系列の位置ははっきりしていません。
ロト紋より後期とも前期とも取れる箇所があります。
DQ7後期説
エデンで描写されたDQ2のローレシア王子のその後を見るに、DQ7が後期でも自然なように思えます。
エデン9~11巻ではキーファは蜃気楼の塔・転生の間で修行します。転生の間は自分の血族の記憶を引き出す場所です(エデン11巻41話) 記憶という事は未来ではない、つまりキーファが見たゴドム編、ブルク編、DQ7の現在へと繋がる部分は過去という事になります。
たまたまやってきた大賢者・カダルが転生の間について説明する
エデン10巻巻末にメディルの使いに酷似した魔物が書かれています。『メディルの使いの若かりし頃の姿かも??』とコメントされています。コメント通りとすればゴドム編は過去という事になります。
ロト紋時代の賢王カダルは『ベゼル』という名の賢者に心当たりがありません(エデン11巻41話) DQ7は未来の時代であるためロト紋時代のカダルは紋継ベゼル・エデンベゼルの事を知らないと考えられます。
カダルが賢者ベゼルを知らないのであればDQ7は未来で確定かと思いきや
『犯人は10代~20代、もしくは30代~40代、または50代以上の人物』とか言う
あやふやなプロファイリングみたいな事を言い出すカダル師匠
DQ7前期説
エデン11巻巻末ではDQ7はDQ3の前とする記述があります。エデン36~41話の流れはイメージの羅列で歴史ではなく、グランエスタード王家に代々伝わる王者のつるぎはロトの剣と呼ばれる前ではと記されています。
エデン11巻収録の話を読むとDQ7は未来のように思えるが
11巻巻末はDQ7が過去のようにとれるコメントが掲載されている
DQ7がDQ3より前の場合、神の存在を考えるとDQ9→DQ7とも考えられます。ただエデンでのDQ7時代の勇者はロトとの繋がりが多く描かれておりロトの時代より大きく離れた時代に位置する事にやや違和感があります。
ロトとの繋がりを考慮してロトに近い時代・DQ8→DQ7やDQ11→DQ7とすると、天空編からロト紋シリーズまで連続して天空界をマスタードラゴンが統治している所に、ぽこっとDQ7のかみさまが統治する時代が入る事になり違和感が出てきます。
DQ7前期・後期不明点
前期説か後期説かはっきりしない事柄もいくつか存在します。
ロトの血脈に関係する魂達が様々な人物の姿に変えて見せるシーンでキーファの姿になります(紋継18巻184話) この魂達は過去と未来のロトの血脈に関わっています。キーファを過去の人物とも未来の人物とも捉える事ができます。
紋継時代にロトの魂達は5人の人物に姿を変える
右から1人目はアロイス(ロト紋・過去)
右から2人目はキーファ(DQ7・不明)
右から4人目は不明
5人中3人は紋継時代では過去の人物である事が確定している
キーファに関しては過去とも未来とも取れてしまう
スピンオフ作品である『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』はDQ2より数百年後の世界であり、10歳のキーファが旅の扉を通って伝説の大陸・地下世界へ赴きます。この作品の年代からDQ2の後はDQ7と考える事もできます。
ただ、DQ7で幼い少女とされているフォズはキャラバンハートでは10歳のキーファより年上のようになっているようです。DQ7でのキーファは18歳なのでフォズより年下という事はありえません。フォズの時間が正常でないのか、2人の時間が正常でないのか…2人の時間が正常でない場合は別の時代からキャラバンハートの時代へとやってきている可能性もあります。
アシモフが魔族について語る場面
スピンオフ作品であるモンスターズの要点が取り入れられている
紋継30巻282話でメルキドの地下施設の書籍にDQ7の四精霊とDQMCHのオーブの精霊達が描かれています。この精霊達は少なくとも紋継時代より前に誕生している事が確定しています。
DQMCHの風と水の精霊は三大精霊の内の一人・ソウカに傅いている姿も描かれています。天地創造の時代に三大精霊が休止する前から存在していたように見えます。他の精霊(特に光と闇の精霊)と三大精霊の力関係などは不明であり、前期説か後期説か考えがまとまらず悩む所です。
紋継時代の書籍に登場する精霊
中央にDQ7の四精霊、外周にDQMCHのオーブの精霊達
紋継33巻311話で神の同等の魔族としてDQ7のオルゴ・デミーラが描かれています。エデン11巻巻末のように『イメージの羅列で時系列ではない 』表現なのかは不明であり前期説か後期説か考えがまとまらず悩む所です。
左から
エルギオスとラプソーンはロト紋シリーズでは過去の魔族である事が確定している
更継に登場するラダトームの教会にはルビスと共にDQ7のかみさまが描かれています。
DQ7前期説であれば、紋継時代にルビスが姿を消した事により旧時代の神であったかみさまも合わせて崇拝するようになった、と考える事もできそうです。
DQ7後期説であれば、紋継時代にルビスが姿を消した事により代わりとして現れたかみさまも合わせて崇拝するようになった、と考える事もできそうです。
ラダトーム城内の教会
ルビスとかみさまに序列を付けることなく祀っているように見える
前期説・後期説とも辻褄が合うので判断材料とするには難しい
DQ7での勇者
DQ7が前期なのか後期なのかは悩む所ですが、ひとまずここではDQ7は後期として考えていきます。
ダーマ神殿は紋継時代に破壊されており、エデン的DQ7ではダーマ神殿と転職システムは登場しません。ゲーム版DQ7では職業として勇者が存在していますが、エデン的DQ7では職業としての勇者は存在しない事になります。
エデン的DQ7ではキーファは呪われし血を引きし者=勇者の血脈とされています。ユバールを守ることが運命と悟り、ユバールの民と勇者の血脈を守るために冒険を離脱します(エデン14巻56話)
キーファの夢の中で不思議な声が運命を語る
ユバールと勇者の繋がりが語られている
ゲーム版的にはユバールの民が復活させるものは魔王であり
勇者とは相反する存在であるように思えるのだが…
エデン11巻41話では数人先祖が描かれています。聖なる湖の祠も併せて描かれている先祖(過去の世界が封印される時代の先祖)も描かれています。過去の世界は現代の世界より数百年前です。たった数人の先祖で数百年の年月は超えられません。ここで描かれている祖先達はエデン11巻巻末の通りイメージ的なものと捉えたほうが無難だと思います。よってバーンズとキーファが何代目のロトなのかは不明となります。
聖なる湖の祠が共に描かれている勇者の血脈 DQ7の過去の時代の勇者の血脈だと思われる
ゴドム編やブルク編は描かれている勇者の血脈と経過年数をゲーム版の設定通りに合わせる事ができたが
DQ2~DQ7では経過年数が多すぎる上描かれている勇者の血脈の人数が少なすぎる
実際にはもっと多くの勇者の血脈が存在したはずである
勇者の血脈達が背負う王者の剣はロト編の形状をしている
エデンでは『聖なる湖』に『神の兵のほこら』が建っている
祠の中にはロトの印に似た石碑があり神の復活に関する言葉が記されている
ロトの印に懐かしさを感じ文字を読むことができるのは精霊に継がる者であるエデンアルスのみ
勇者の血脈であるキーファとの関係は?
DQ7での賢者
賢者はベゼルと名乗っています。
以降、紋継のベゼルと区別するためエデンベゼルと呼びます。
蜃気楼の塔内で瞑想をするエデンベゼル
エデンベゼルは過去世界においてオルゴ・デミーラと神さま・メルビンの戦いに参戦しています(エデン9巻33話) 現代世界でのオルゴ・デミーラとの戦いについてはすでに何百年の月日が流れている・その時代の者ではないという事で不参戦です(エデン12巻44話)
左から神様、エデンベゼル、メルビン 過去世界でオルゴ・デミーラと戦っている
過去世界でのオルゴ・デミーラとの戦いから現代世界まで何百年の月日が流れている
何百年経ってからの参戦はさすがにアウトらしい
エデンベゼルがDQ2頃に覚醒し、DQ2終了からDQ7過去編までの年月が100年程とすればDQ7の過去世界でのオルゴ・デミーラとの戦いにギリギリ参戦するような気もします。DQ2時代に登場した賢者がエデンベゼルである可能性はなくはないようにも思えます。
『100年』は作中ではけっこう節目とされているような…
100年後に参戦するかしないかは状況だとか本人の心情だとかの問題が大きいような気がする
なおカダル師匠的には100年後の参戦はナシの方向で
エデン8巻巻末に何千年経とうが大賢者は一人の人格であると思われるとの記述があります。 エデンベゼルが古の時代より何千年何万年も転生を繰り返し生き続けている・過去を見続けていると話していますが(エデン8巻30話)、エデンベゼル個人の事ではなく『大賢者』としての発言だと思います。
エデンベゼルの賢者の系統の起源はかなり古く神代から続くと言っても差し支えないレベル
蜃気楼の塔の時間移動を直接行っているのはエデンベゼルのみ
蜃気楼の塔の特殊な部屋を把握しており使いこなしている
初代の剣王(フルカス)・拳王(フォン)・賢王(カダル)とされているが
この場面を見るとDQ3時代のオルテガの仲間だった大賢者が初代賢王に見えるような...
ベゼルの『歴代賢者』ではなく『歴代賢王』という言い回しと回想内容が引っ掛かる
紋継ベゼルには賢者カダルと賢王ポロンの記憶がある事が明記されている
紋継19巻191話でDQ3時代の大賢者の記憶から記憶を辿っているので
言及されてはいないがDQ3時代の大賢者の記憶もあると見て間違いないはず
オウエンのセリフの捉え方によってはナギの力を受け継ぐ別の賢者が存在している説も浮上してくるような…
DQ3大賢者→カダル→ポロン→紋継ベゼル→(カダル似賢者)→エデンベゼルと繋がっているとは思うが…
紋継ベゼル以降に2つの賢者の系統が1つになる出来事が起こっていれば問題ないだろうか
何千年何万年前から続く事が確定している(ナギの力を受け継ぐ?)エデンベゼルと
DQ3時代より前がはっきりしない紋継ベゼル達との系統が異なったままの可能性もあるのだろうか
とすれば紋継ベゼルの系統は消失もしくは統合、あるいは蜃気楼の塔のどこかで保存されているとか…
賢者のみが住まうとされている蜃気楼の塔は太古から存在しており
賢者を存続させる為に与えられたものとされている
ムー時代・アルト時代・DQ3時代には蜃気楼の塔は描写されていない
DQ3時代に蜃気楼の塔について言及されている場面はある
カダルは紋継ベゼルもエデンベゼルの事も知りません(エデン11巻41話) DQ7後期説であればエデンベゼルはカダルより後の時代の大賢者なので当然となります。
キーファがエデンベゼルにカダルの事を訪ねますが、カダルの特徴を正確に伝えた訳ではないのではっきりとした答えは返ってきていません(エデン11巻44話) DQ7後期説であればエデンベゼルはカダルの存在を知っていると思われます。
『変な人』では特徴が伝わらないので個人を特定する事は難しい
もし名前を伝えることができたのならDQ7後期説であればエデンベゼルは即答できたはず
エデンベゼルは勇者の原石を見つけ出し磨き上げるための宿命を背負っています(エデン8巻30話) カダルも勇者アルスの育成をしていましたがカダルの目的は賢者を存続させる事が第一だったように思えます(紋継20巻199話)
なぜ比較的短命である人間の賢者を蜃気楼の塔を与えてまで存続させるのかと言えば、同じ短命種である人間の勇者を補助する為だとも考えられます。エデンベゼルとカダルの目的は異なるように見えますが、根っこの部分は同じように思えます。
賢者の力試しはやっぱり賢者ドラゴンで
ロト紋での賢者カダルのオマージュとなっている
ロト紋シリーズは作品内オマージュが数多く登場する
カダル、ポロン、紋継ベゼルは合体魔法を使用していましたが、エデンベゼルはエデン1~14巻の中では合体魔法を使用していません。同じ系統の賢者であれば能力を引き継いでいるはずなので使えるはずですが…まあ、これは単に使わなかっただけだと考える事もできます。
ゲーム・DQ10
世界樹が複数存在しています。
ロト紋シリーズ内でDQ10との時系列を表す描写はありません。DQ10と関連のありそうな描写はいくつか登場しているので、ロト紋的惑星においてDQ10の世界はまったくの無関係ではないと思われます。
他作品での扱いとなりますがDQ10の世界は一番最後の時代とされています。近年のDQ作品において作品ごとの繋がりが定義されてきているようですし、ロト紋シリーズもそのように監修されているのではないでしょうか。
アストルティア秘聞録に収録されている年表の最初の部分に以下の文章が掲載されています
『とこしえのゆりかご』と呼ばれる世界が終焉を迎えたさい、古き神から創成のチカラを託された女神ルティアナが、天使を引きつれて新天地へ出立。苦難の旅の果てにたどり着いた安息の地に、のちにアストルティアと呼ばれる世界を創造する。
ドラゴンクエストⅩ オンライン 設定資料集 アストルティア秘聞録
P12
新たな天地創造と神の創造、人間を含めた7つの種族の創造についても記されています。今までの惑星とは異なる可能性が高い気がしてきます。
ロト紋シリーズの設定では全て同じ惑星内での話とされていますが、DQ10の時代はゲーム同様に別惑星となるのかどうか…
DQ10はオンラインゲームなので今後のアップデートでまだまだ色々な設定が出てくる可能性があります。惑星関係の事は不明ですが、時系列的には一番最新の時代と捉えていきます。
勇者アシュレイ・勇者レオーネが誕生します。勇者の血脈であるグランゼドーラ建国王によりグランゼドーラが建国されます。その後も勇者アルバンや勇者姫アンルシアが誕生します。
紋継時代に消失したウェディ族が復活しています。
天地創造~紋継時代までは海の生物らしさが残っていたウェディ族でしたが、DQ10時代に水の神マリーヌが創造したウェディ族は全員が人型となっています。
紋継時代のウェディ族 身体的特徴にバラつきがある
右から3人目の守人・コボナはDQ10時代のウェディ族に近いが
指に水搔きがあったりとDQ10時代のウェディ族とは異なる点がある
DQ10で使われているアストルティア文字は紋継時代で妖精達が使用している
光の河は紋継時代にも短時間地下世界と地上世界に出現している
紋継に登場するゴルゴナの姿はDQ11のネルゲルのオマージュ
紫色の肌など概ね風貌は同じだが角がない
頭蓋骨をイメージした胸部の鎧はベルトへデザイン変更されたりと服装が異なっている
紋継に登場するゴルゴナの肉体はクインゾルマが与えたもの
闇の者が姿を現すための形骸化された肉体と位置付けされている
ロトの紋章とゲームタイトルの発売年表
ロトの紋章シリーズのコミックスと関連するゲームタイトルの簡易年表です。発表順を把握する事によりオマージュや設定の関係が見えてきます。
※コミックスの年月は奥付に記載されている初版の日付
※『ロト紋』部分は旧版コミックスの初版の日付
改訂 2022/8/13
キャラバンハートの解釈変更
DQ11オマージュ追加
改訂 2022/8/31
DQ9オマージュ追加
DQ4オマージュ追加
改訂 2022/10/22
DQ11オマージュ追加
DQ10オマージュ追加
簡易年表にDQ10をVer毎に追加
簡易年表に短編追加
惑星について補足を追加
DQ9について解釈を追加
改訂 2022/11/21
短編について補足追加
簡易年表の短編年月を修正
改訂 2022/12/2
短編分の変更・追加について記述
改訂 2023/5/26
短編分の変更・追加修正
※ 紙媒体の漫画をスキャンした物を引用している箇所があります。
冊子スキャン時特有の歪みやノイズが出ている所があります。
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